† 昔言えた一言が、今じゃ口に出すことさえためらってしまう †
「うぉ?!」
なんか、いる。
人間。
しかも、明らか年上。
黒髪で短髪でスーツ!
紘センセとは全く正反対な感じ!
「あのー生きてますかー?」
「・・・・・・」
あ、起きた。
明らか不機嫌MAX!
逃げていいかな?
寧ろ逃げるべきかな?
「おーい、かー?」
「うわぁ?!」
逃げる作戦、失敗に終わりそうです。
完璧に目が覚醒してます、目の前にいる人。
全部紘センセのせいです。
「金澤さん」
「おー吉羅と一緒か」
「・・・誰?」
「・・・お前さん、知らずに一緒にいたのか?」
「私、一緒にいたわけじゃないですー」
歩いてたら寝てる人に遭遇ってパターンです。
つまり、私が勇者だとしたらこの人は町人Aって感じです。
話しかけなかったら一生知り合いになることもなく終わる感じです。
「金澤さん、・・・彼女は?」
「」
「・・・、ですか?」
「そうですーあのです。ですー」
。
私の名前。
知ってる人は知ってる名前。
この反応から見て・・・この人は知ってる人。
「・・・・・・」
「ーあんまり吉羅をいじめてやるなよー」
「いじめてませんー」
っていうか、この人誰?
吉羅サン?
どっかで聞いたような・・・聞いてないような・・・
「あー、こいつは吉羅暁彦。アレだ、理事様」
「あー星奏分割するって言った人」
で、そうさせない為に香穂ちゃんたちが頑張ってる。
ある意味この人は悪役な人。
まぁ・・・この人にも色々あるんだろうけど。
「香穂ちゃんは頑張る子だから」
そのために毎日、毎日いっぱい練習してる。
私は見てるから。
「・・・・・・」
「センセ、行くね」
「あぁ、気をつけろよー」
「はーい。ばいばい。吉羅サン、紘センセ」
◇◇◇
「金澤さん、彼女は・・・」
「お前さんが思ってる通りだよ」
「・・・そう、ですか」
つまり、あのだと・・・
海外を中心に名を馳せている財閥。
この学院もの融資を受けている。
そして、
「の障壁は厳しいぞー・・・俺を含めてな」
「いいんですか?教師が」
「まっ気にするな」
「・・・・・・」
「さーって、俺も準備室に帰るとするか。お前さんも頑張れよー」
「・・・・・・」
「あ、そうだ。あいつをとして見てやるなよ」
「・・・・・・」
「たちの大切な一人娘だからな」
「やっぱり、あのさんの娘なんですね」
「あぁ、お前の知ってる。星奏学院の生徒会長と副会長の可愛い一人娘だよ」
「・・・そう、ですか」
「おっそろそろ時間だな。じゃあな、吉羅」
ヒラヒラと手を振り、去っていく金澤さん。
◇◇◇
「、か・・・」
懐かしい名前・・・だな。
† 昔言えた一言が、今じゃ口に出すことさえためらってしまう †
(・・・昔のことを彼女は覚えているのだろうか、いや・・・覚えていないだろう。)
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