† 今僕が見ているのは夢ですか?現実ですか? †
「先輩」
「んー?」
「膝、貸してください」
「え?」
「おやすみなさい」
うわぁ・・・?!
もう爆睡?
私の膝で?!
私の膝そんなに寝心地いいとも思えないんだけど!!!
「桂ちゃんー動けないよー」
「・・・・・・」
反応無し。
あーあ、完全に身動き不可能。
あ、いいところに!!
「梁ちゃんー」
「?」
「構ってー」
「はいはい」
「梁ちゃんー」
「どうした?」
「桂ちゃんってどこででも寝るよねー」
「あぁ・・・確かにな」
「ほっぺた柔らかそうー抓ってみていいかなぁー」
「・・・お前なぁ・・・」
「だってー」
「・・・まぁ、いいか。やりたきゃやってみろよ」
「責任は梁ちゃんが取ってくれる?」
「いや、何かあったときは自分で責任取れ」
「うぅー」
「当たり前だろ・・・」
「んーまぁいいや。抓ってみるー」
あ、柔らかいー。
予想通りの感触。
ほっぺた伸びてても可愛いねー桂ちゃん。
「ん・・・」
「あ、起きそう?」
「・・・ん・・・」
「桂ちゃんー」
「ん・・・おはようございます、先輩」
「おはよー」
「あれ?土浦先輩・・・?」
「志水、を暇にさせるなよ」
「あ・・・すみません。すごく眠くて・・・」
「いーよ、いーよ」
「先輩、お礼にコレ、あげます」
「んー?リボンー?」
「はい。姉が送ってくれた服の中にありました」
「いーの?貰っちゃって」
「はい、貰ってください」
「ありがとー」
「おっー!」
「あ、菜美ちゃんだー」
「・・・なんか珍しい組み合わせだね?」
「んーこの前三人でご飯食べたよ!」
「ま、とりあえず・・・一枚」
「菜美ちゃん惜しかったねーもうちょっと前に来てたら桂ちゃんぐっすりサンだったのにー」
「あぁー!それは惜しいことした!・・・ん?、手に持ってるのリボン?」
「さっき桂ちゃんに貰ったー」
「へぇー・・・ちょっと貸してみて?」
「んー?はい」
「はい、頭こっちに向けてねー」
「ん?」
「よし、出来た」
「あ、頭にリボン付いてるー」
鏡ないからどんな状況かわからないけど。
触ってみたらリボンの感触。
「うん、やっぱ可愛いわ」
「はい、すごく可愛いです。先輩」
「なんか褒められた!ありがとー!」
桂ちゃんのお姉さんにも感謝だね。
可愛いって言ってもらえたし!
† 今僕が見ているのは夢ですか?現実ですか? †
(リボンなんてあんまりすることないからなんか新鮮。)
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