* 水遣り *
「さってーと、色々考えますか」
お風呂頂きながら。
今のあの三人(+1匹)の状況も想像できるし・・・
うん、考えよう。
「そろそろ灯二が来る頃だし」
羅貫と千艸を殺しに。
成重さんともまだまだ若い出来てないしなぁ・・・
巻が進むごとにすっごく仲良しさんになっちゃうけど。
うん、これは時間の問題だし、私に何か出来るわけでもない。
「てか、私って何者なんだろう」
ホントにわからない。
話を知っているだけのいわゆるイレギュラー。
「こればっかりはわからないなぁ・・・」
「うわぁぁぁぁぁーーー!!!」
「・・・なんか聴こえた」
いわゆる叫び声。
間違いなく羅貫の。
はい、どうしまよう。
とりあえず記憶を探って探って・・・
「あ、妖芽が出たんだ」
あったあったそういう話。
一巻の最後のほう。
「とりあえず行きますか」
「あ、」
私がみんなのところにたどり着いたのは・・・
羅貫が千艸を殴ってるところ。
「・・・あのなぁ・・・あんた、どういうつもりで生きてるんだ」
あーあ・・・羅貫ご立腹。
でも、そうだよね。
いくら死なないって言っても血は流れる。
「あんたが怪我して血ィ流してたら、当たり前に可哀想で泣くよ!」
それも、羅貫を守るために・・・
怪我をして血を流してるんだから・・・
悲しくないはずがない。
心が痛まないはずがない。
「自分の身体を何だと思ってんだ!!」
「ラカ・・・」
「・・・・・・なんで、泣い・・・」
「・・・泣いてくれたんでしょ」
ホント馬鹿。
千艸って、本当に・・・うん、馬鹿だね。
「・・・謝ってきたら」
「ちゃんと羅貫に伝えておいで」
「・・・」
「羅貫なら、ちゃんとわかってくれるって・・・千艸もわかるでしょ?」
「・・・・・・」
「わからないことは教えてもらうといいよ、聴いておいで」
今の千艸にとってはわからないことだらけ。
だからね、羅貫とか私とか成重さんとか・・・色んな人に教えてもらえばいいんだよ。
今は羅貫。
千艸の知りたいことを教えてくれるのは羅貫だから。
「行ってらっしゃい」
うん、偉い偉い。
ちゃんと羅貫のところに向かった様子。
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