* きんいろのいと *
「あ、裏門にコートの変質者と美少女」
コートの変質者・・・
美少女・・・
変質者ってところは微妙だけど美少女って言われてるし・・・
とりあえず、心当たりあり。
いや、でも違うことを願おう。
さん約束してくれたし!
「千艸さんにさん?!」
「あっ羅貫ーごめん、止めれませんでした」
うん、見たらわかる。
とりあえず、裏門まで行こう。
「羅貫ーごめんね?」
「いえ・・・」
「なんだ・・・本当に沢の知り合いか」
「ちゃんと言ったじゃないですかー」
そうだよな、さんはこの世界のこともわかってるみたいだし・・・
とりあえず・・・
「なんでこんなところ来てんの!つーかどうやって・・・」
「匂いたどって」
「じゃなくて、電車で普通に着ました」
さん・・・フォローありがとうございます。
匂いとか言った瞬間先生の顔、凍ってたし・・・
「沢くん、この人たち誰ー?」
「え?!」
「友達?友達?」
え、ちょっと待って・・・
誰って・・・
そんなごまかし設定考えてない!!
「羅貫の召使」
「キャー?!」
「・・・・・・・ごめん、羅貫。私もごまかし設定考えてなかった・・・」
あー・・・なんか女の子たちの叫び声が聞こえるよ・・・
それに紛れてさんのフォローの声も。
フォローになってないけど。
「ちょっとちぐさっさっ・・・」
「ほら、呼びにくいだろう。千艸でいいよ」
「いきなり現れた上、何言って・・・」
「すまない。お手伝いと間違えた」
「あんたいつ家の何か手伝ったよ?!」
「ごめん、私もお手伝い何もしてないわー」
「いやもーそれは置いといてっなんで来てんだよこんな所まで!家は?」
「ちゃんと鍵かけてきた。に言われたから」
鍵閉めるって言うことは聞いたんなら・・・・
他のことも聞こうよ!!!
「もしかして来たらだめだった?」
「ごめんね、羅貫。私も、ちゃんと千艸止めなきゃいけなかったんだよね・・・」
「いや・・・あのね・・・ま、いいや。ちょっと待ってて・・・今から一緒に帰るから」
「いいの?羅貫」
「うん、大丈夫・・・な筈」
あっ二人とも嬉しそうな顔してる。
こういうコトって本当に滅多にないから・・・たまには、ね。
って言うか・・・この二人俺より年上なんだよなぁ・・・?
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