* きんいろのいと *
うん、ごめん。
羅貫・・・本当にごめん!!!
先に謝っとく!!
「千艸ー?出かけるのー?」
「羅貫、迎えにいく」
「え、でも・・・羅貫、学校だよ?」
留守番しててね、って言われたし!!
今頃頑張って授業受けてるはずだし。
「迎えに行っちゃだめなのか?」
「いや、別にダメじゃないけど・・・」
原作では迎えに行っちゃうし!
変質者扱いされちゃうけど。
「じゃあ、行く」
うわぁー・・・この人ちょー真っ直ぐだよ。
人の話、もう聞く気なさそうだよ・・・!!!
「ちょっと待って!」
「何?」
「えっとね、まず・・・色々いるもの用意して・・・」
電車乗らなくちゃだし。
あっ電車乗るならお金いるよね・・・
そう、お金。
お金って・・・私の世界のお金と一緒かな?!
違うかったらどうしよう?
まぁ・・・その時はその時。
千艸が匂いを辿って羅貫の学校まで連れて行ってくれる、はず!!
「も一緒に行くのか?」
「うん、だって千艸ひとりじゃ心配だし」
色んな意味で!!
何しでかすかわからない!!!
「ダメ?」
「だめじゃない」
おー・・・千艸が微笑んでる。
うん、これは正しく目の保養!!!
私、嫌われてないんだよねぇー・・・多分。
「とりあえず、ちゃんと鍵閉めて行こうね?」
「鍵?」
「そう、鍵閉めなきゃ大変」
泥棒とか入ったら困るし!!
羅貫のおじい様、結構お金持ちらしいし!!
しかも、色々やってたっぽいし・・・
とりあえず、鍵閉めて外出は絶対です。
「わかった」
「ん、じゃー行こう」
「あっやった、お金一緒だ」
券売機普通に反応した!!
良かった、良かった。
「すみませーん、北高まで行きたいんですけど・・・」
「北高なら・・・××駅で下車して・・・」
「ありがとうございますー」
××駅・・・っと。
・・・駅からの道、わかんないけど、それは・・・千艸の嗅覚に頼ろう!!
「はい、千艸」
「これ、何?」
「切符、これないと電車乗れないよ」
「・・・・・・」
「さ、電車乗ろうー」
「電車?」
「説明は省かせて。乗ったらわかるから!!」
「そうか・・・」
ごめんね、羅貫。
最初は止めたんだよ。
でもね、楽しそうだから・・・最終的に止めるのやめちゃった!!!
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