* ぎんいろのたね *
とりあえず、お風呂も入ってさっぱり!!
今、羅貫が千艸をお風呂に入れてあげてます。
・・・・・・なんか、色んな意味で微笑ましかった!!
さて・・・とりあえず、これからのこと考えてみよう。
まず、もうちょっとしたら成重さんが落ちて来るはず。
あっ虹も忘れたら可哀想だね。
で、そのあとは灯二でしょー・・・
「さーん」
「ん?はーい?」
「ご飯の用意できましたよー」
「今行くー」
何か心なしか・・・羅貫の声が疲れてるように聞こえる?
あー・・・そっか。
千艸をお風呂に入れてあげたんだよね・・・・
こっちの世界のお風呂を知らない人に説明しながら・・・
そりゃ、疲れるわ。
「おー・・・千艸、浴衣似合うねぇー」
流石、顔良いし、スタイルもいいんだよねぇ・・・この人。
「ありがとう」
「ん、どう致しまして」
「そして、羅貫・・・お疲れ様」
「あはは・・・あっ服、それでよかった?」
「うん、ありがと・・・これ、お母様のものだよね?」
「・・・うん」
「いいの?私が着ちゃって」
「あっうん、全然・・・寧ろ、着てもらった方が母さんも喜ぶだろうし」
「そっか」
でも、何か変な感じ・・・
私、間違いなく一般人だし。
それなのに・・・沙芽の羅貫と、罪人一族とか言われてる千艸と・・・
こうして一緒に食卓囲んでます。
うわぁー・・・ファンタジー・・・
「ん、じゃー・・・とりあえず、冷めないうちにいただきまーす」
「あっはい、どうぞ」
折角羅貫が作ってくれたご飯。
冷めたら勿体無いもんね!
「・・・んっ!美味しい!!」
「ホント?良かった」
「すごい!すごい!羅貫すごい美味しい!!」
漫画で見て、美味しそうだなぁーって思ってたけど、こんなに美味しいなんて!!
お嫁さんに欲しいー・・・
毎日、羅貫の美味しいご飯食べれたら幸せだろうなぁ・・・
「羅貫、羅貫っ」
「何?」
「私のお嫁さんになって!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・えっとー・・・俺、男です」
「うん、知ってる」
知ってるに決まってるじゃん!
羅貫は男の子。
「だから、お嫁さんは無理です」
「うぅー・・・やっぱり?」
やっぱりダメだよねぇ・・・
羅貫がお嫁さんだったら私、絶対幸せになれる気がするのに!!
あ、でも・・・千艸に怒られる。
っていうか、嫌がらせされる。
それはイヤ!
どうせなら千艸とも仲良くなりたいし!
これから飛ばされてくる予定の成重さんと灯二も!!
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