† これが私の決意の証 †










「・・・ん・・・」


「あっチャンおっはよー」


「・・・・・・」


「・・・終わったんだ」


「うん、終わったよー」


「・・・・・・そう」


「あ、そーだ。僕の言うとおりちゃんと帰ってきたチャンにご褒美」


「・・・これ、マーレリング?」


「うん。チャンってさー自分の本当の属性わかってるよね?」


「本当の、ね」


「星でしょ」


「・・・そーですよ。星ですよ、星」


「星のボンゴレリングは綱吉クンが望んだとおり破棄されたんだよねー」


「その通りでーす。星属性のリングは全然見つからないんで霧と雲で代用でーす」


「だから、このリングはチャンに僕からプレゼントしちゃいまーす」


「はぁ?」


「あ、ちゃんとチャンのサイズに合わせてあげてるからね」


「なんで?」


「んー?」


「いつ、裏切るかもわかんない女にマーレリングなんてくれんのよ」


「だってチャンだもん」


「意味わかんないんだけど」


チャンだから、僕は星のマーレリング用意してあげたんだよー」


「マーレリングは黒百合のでしょ」


「うん、でも今は僕のもの」


「・・・本当にいいの?」


「うん、いーよ。誰も使わないし」


「じゃあもらっとく」


「あっ嵌めてあげよっか?結婚式っぽく」


「い、いらない!!!」


「えぇー」


「・・・ホントに星だぁ・・・久しぶりに炎見た」


「あ、すごい。僕、星の炎って初めて見たー」


「え?」


「だってうち、星属性の人間いないしー」


「ふーん・・・」


「綺麗な漆黒の炎だね」


「星だから白い炎って思わなかったわけ?」


「んーん。チャンが星属性ってわかった時から絶対炎の色は黒だと思ってたよー」


「あっそ」


「でも、ここまで綺麗な炎とは思ってなかったからびっくりー」


「褒められてる?」


「うん。めちゃくちゃ褒めてあげちゃってるー」


「・・・ありがと」


「でも、星属性ってすごいよねー」


「え?」


「だって、大空以外のすべてのリングに炎を灯すことができて、匣の開口ができるんでしょ?」


「まぁそうだけど・・・やっぱり、得て不得手がありまーす」


「え、そーなの?」


「そりゃ、私だって人間だし」


「まぁそうだよねーチャンの性格からして、雲とか霧が強そう。あと、晴とか苦手でしょ」


「苦手苦手。治療系とかホント晴の属性を尊敬するわ」


「そうだよねーチャンってホント、治療苦手だよねー。言霊も荒療治だし」


「あ、気が向いたら適度なレベルのリングちょーだい。私、あんまり精度の高いリング持ってないんだよねー」


「うん、いーよ。ランクB以上のリングと匣もあげちゃう」


「・・・いーんですか、白蘭サマ。私、軽い気持ちで言ったんだけどー」


「うん、だって・・・チャンだもん」


「それ二回目」


「だってチャンなんだもーん」


「・・・そーですか」


「あ、チャンって匣どんなの持ってるの?アニマルタイプ」


「んー・・・アニマルタイプは霧の白馬だけ」


「あ、そーなんだー」


「なんていうか、なかなか好みの子が現れません」


「あ、じゃあ僕がチャンにぴったりな匣あげちゃう」


「え?」


「さすがに星の匣は拒否権あげられないけど」


「・・・てか、ミルフィって星のリングだけじゃなくて匣も持ってるんですか」


「うん、あるよー」


「ホント・・・怖いね」


「ボンゴレとそう変わんないでしょー」


「だから怖いの」


「あ、はい。これが雲の匣」


「ありがと。どんなの?」


「んーそれは使ってからのお楽しみー」


「あっそーですか」


「で、こっちが星の匣」


「ありがと」


「あ、実は星属性の匣って僕でも開口できないから中身知らないんだー」


「え?」


「色々やってみたんだけど、開口しなかったんだよねー」


「星ってある意味特殊なタイプなんだ」


「うん、珍しいよねーホント」


「・・・この匣、あけてみる?」


「うん」


「・・・わかった。じゃあ早速・・・」


「あ、ちょっと待って」


「え?」


「その匣を開口する前に見せてもらいたいものがあるんだー」


「・・・何?」


チャンの覚悟」


「覚悟?」


「うん、覚悟。ミルフィオーレにいる覚悟を見せて?」


「・・・覚悟、ねぇ」


「うわっ」




胸ぐら思いっきり掴まれたと思えば・・・

目の前にはチャンの顔。

唇に当たるやわらかい感触。




「・・・どうだ」


「あははっ・・・やっぱり面白いなぁーチャン。合格だよ」




まさか、僕に覚悟を見せるのにキスしてくるなんてねー。

ホント、面白いなぁー。




「じゃあ早速開口」


「・・・うわぁー可愛いーウサギだー」


「この子のどの辺が匣兵器なの?!ねぇ?!」


「可愛いところじゃないー?ほら、チャンみたいにすごく可愛い」


「確かに可愛いけどさぁー・・・」


「ほら、チャン。抱っこしてみてよ」


「は?」


チャンとウサギなんて可愛い組み合わせじゃない?」


「意味わかんないし。てか、ウサギさーん、匣に戻って?」


「えぇーもう戻しちゃうのー可哀想だよー」


「だって私、今から飛行機。日本に帰るの」


チャンほんとに日本に帰っちゃうのー?」


「帰りますよ、帰ります。正チャン心配だし」


「うわぁーなんか今、僕ちょっと正チャンに嫉妬ー」


「勝手に言ってやがれ」


「まぁいいや。チャン、頑張ってねー」










† これが私の決意の証 †

(・・・君が特別、なんてね。)
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