† どうして貴方はそんなに優しいのですか? †










「で、何の用ですか?」


「あのね、お願いがあるの」


「え?」




また、リアルタイムな・・・!!!

俺、まだ夢の続き見てるのかなって思っちゃったよ!!!




「お願い、ですか?」


「そう、お願い。ツナくん忘れちゃってるかもしれないけど、私が初めてツナくんと会話したときに言ったお願い」


「覚えてますよ!」




正確には、思い出しました・・・だけど。

絶対サンが今指してるのはあの時のお願い。

俺とサンが初めて会話したときに言ってたお願いはさっきの俺の夢でサンが言ってたお願い。




「そっかーそれならよかった。非常にね、厄介なお願いなんだけどね」




・・・・・・なんか、ものすごーく嫌な予感がするんですけど。

てか、俺の超直感がなんか警戒音を出してる気がする。

あー・・・どんな厄介なこと言い出すんだろ、サン・・・

サンが厄介って言うくらいだからカナリ厄介なお願いと見た!!!




「ちょっと、今から骸取り返しに行かせてください」


「えぇ?!サン?な、何言ってーーー?!」




なんか、ちょっと買いもの行ってくるね!

っていうノリで非常に重大なこと言われたような気がするんですけど・・・!!!

あぁー・・・やっぱり、俺の超直感は間違ってなかった・・・!!

予想以上に厄介なことだったよ・・・

しかも、あの、骸を?!




「えー?」


「も、もう一回お願いします!」




うん、きっと俺の聞き間違い。

絶対そう。

もう一回落ち着いて聞いて・・・それから色々考えよう。

まぁ、まず聞き間違いなんてこともないんだけどね!!

でも、聞き間違いであって欲しいんです!!




「だーかーら!今からちょっと骸を取り返しに行きたいのー復讐者の牢獄から」




・・・・・・俺の聞き間違いじゃなかった・・・!!!

そうですよね。

忘れてた。

この人、天下無敵のサンだった・・・!!!




「えっと・・・サン・・・」


「・・・ダメかな?ツナくん」


「・・・・・・サン・・・一応聞きます。本気、なんですか?」


「うん、本気本気。断然本気」




あーなんか・・・

うん、頷くしか出来ない気がしてきた。

だって・・・サンがあんな風に笑うから。

骸のこと、大切なんですね・・・

てか、俺としてはこの前サンが実は復讐者の牢獄に度々通ってるっていうデータがあがってきてびっくりしたんですけど!

普通に許可なしで行けるとは思わなかったんですよ!!!

まぁ、サンだから・・・ってことでしっかり納得しちゃったんだけどね!




「・・・・・・・・・・・・わかりました」


「ツナくん」


「使えるかどうかわかりませんけど、俺の名前とかも必要だったら使ってください」


「ありがと、ツナくん。ツナくんがボスで本当によかった」


「あははっ・・・リボーンあたりに甘いって言われそうですけど・・・」


「大丈夫だと思うよ、リボくんは」


「え?」


「きっと、こうなると思ってるもん」




あー・・・確かに。

リボーンならわかってそう。

サンがこう言い出すこととか、俺が頷いちゃうこととか。

骸の必要性とか。

ホント、侮れない奴だよなぁー俺の家庭教師様って。

さすがは有能家庭教師様で最強のヒットマン。




「でも、どうして今骸を取り返しに行く気になったんですか?」


「必要だから。待ってる彼らにも・・・ボンゴレにも」




・・・・・・。

なるほど、確かにそうですね・・・




「そうですね。確かに、骸はクロームたちにもボンゴレにも必要ですね・・・もちろん、サンにも必要なんですよね?」


「うん」


「それに・・・なんだかんだ言って骸は俺のファミリーですし」




あいつも、俺のファミリーなんだよな。

ボンゴレリングが選んだ、霧の守護者。

クロームも俺のファミリーだし、霧の守護者。

切っても切れない関係だよな、うん。

それに・・・サンがいればきっと大丈夫なんだって思う。

骸がサンに弱いってことくらい俺だってわかるもんな!!




「骸、マフィア嫌いだけどねー」


「あはは・・・そういえばそうでしたね。出てきたら俺、乗っ取られるんじゃ・・・」


「あはっ大丈夫でしょ。無敵素敵のボンゴレ10代目サマ」


「うわぁー・・・サンが逃げたー」


「大丈夫大丈夫。逃げないから。ちゃんと高みの見物してますよー」


「うわっそれはそれで性質悪いですって」


「あはっ」


「・・・でも本当に気をつけてくださいね。それと、無理はしないように!」


「わかってるよー」


「そんなこと言って・・・サンすぐ無理するんですから!!」


「あははっ大丈夫大丈夫。無理はしないで無茶をするから」


「それもダメですってば!!!」


「とりあえず、行ってきまーす」


「あぁ!ちょっとサン!話は最後まで・・・!」


「大丈夫ー!ツナくんに迷惑かけない努力はするから!!」


「あぁーもう、敵わないなぁーホントに」




サンのお願いだから。

俺は何があっても叶えてあげたいって思ってしまう。

この人は、俺にはなかなか願いなんて言わないから。

しかも、このお願いは・・・何年も何年もサンの心の中にあったお願い。

だから、俺は絶対に叶えたいと思う。




「骸のこと、よろしくお願いします」


「うん、お願いされました!」











† どうして貴方はそんなに優しいのですか? †

(サンの夢が叶いますように・・・)



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