† 愛してるよ、君を †
「あーでも、やっぱ寒い!!」
「はぁ・・・」
おとなしく抱きしめられてた・・・と思った瞬間。
寒いと叫ぶ。
はぁ・・・ホント、ムードとか壊すタイプっぽいよなぁーコイツ。
てか、なんか・・・ムードとか耐えらんなくて壊すタイプだよな、うん。
「ため息つくな!寒くないわけ?!」
「いや、確かにちょっと寒くなってきたけど・・・」
「じゃあさ、ホントどっかあったかいとこ行こうよー」
「そうだな・・・あ、俺が泊まってるホテルでも来るか?」
「なんで?」
「いや、絶対あったかいし」
「別に普通にどっかお店に入れたらいいんだけど。てか、ホテル住まいなわけ?」
「あぁ、ジャッポーネにいる間はとりあえず」
「飽きない?ずっとホテルにいるとか」
「飽きる」
「だよねー。私には絶対耐えられない」
「でも結構広いんだぜー」
「広いの?」
「あぁ」
「まず広いの基準がわかんないんだけど」
「あー・・・部屋5つくらいあるし。広くねぇ?」
「ちょっと待て。5つ?!リビングっぽいところと、ベッドルームとお風呂と化粧室とあと・・・」
「いや、風呂とか化粧室ははいんねぇーから」
「なんでそんな無駄に部屋あんの?!」
「ほら、俺、ファミリーと一緒だし。てか、マフィアのボスだし?」
「マジでマフィアなの?!」
「ちょっと待て。お前、信じてなかったのかよ!!!」
この前納得してたよな?!
リボーンとかツナに説得されてたよな?!
「いや、だってーほら、マフィア・・・うん、そっか・・・マフィア・・・ごめん、やっぱり理解不可」
「証拠見せるって言ってもなかなか難しいしなぁ・・・」
「あ、そのファミリーさんに逢わせてよ」
「え?」
「逢ってみたい。ディーノの家族」
「いや、まずロマーリオには逢ってると思うんだけどな」
「・・・運転手さん?」
「まぁお前が見たのは運転してる姿だけか」
「うん。あの黒服のオジサマだよねー車の運転してくれてた」
「そうだ。アイツが俺の右腕的な存在」
「他にもいっぱいいるの?」
「5000人くらいな」
「は?」
「まだ5000人じゃ少ないんだけどな。同盟ファミリーの中では」
「いや、ちょっと待て。5000人?!家族が5000人?!えぇ?!」
「お前、絶対勘違いしてるだろ」
「親戚とか遠縁とか合わせて・・・も、やっぱり5000人とか行かないんですけど」
「はぁ・・・やっぱりな。別に血縁関係だけじゃないんだって」
「え?」
「ファミリーっていうのは・・・仲間みたいなもんで」
「あー・・・なるほど。うん、それならちょっと納得・・・できないです」
「え、なんでだよ」
「仲間が5000人って言われてもホント想像とかさっぱりできないし」
俺がいる世界と、コイツがいる世界は全く違うもの。
俺が生まれたときからいる世界はマフィアの世界。
でも、コイツが生まれたときからいる世界は・・・なんていうか、平和な世界。
「ディーノ?」
「・・・ごめん」
「え?」
「なんか、ごめんな」
俺なんかと関わっちゃいけねぇーんだ、本当は。
でも、嫌だ。
のこと手放したくない・・・なんて思っちまってる自分がいる。
「だから、なんで謝るかな」
「ホントは俺と関わらないほうがいいんだ」
「なっ」
「でも、・・・・・・一緒にいたい。俺はと一緒にいたい」
「あのねぇー正直さっぱりわかんないんだけど。関わる関わらないを決めるのは半分は私だよ」
「え?」
「ディーノと関わるか関わらないかを決めるのは私とディーノ。決める権利は半分こでしょ」
「それは・・・」
「私はディーノと関わってみようって決めたから」
「でも、それじゃ・・・」
「マフィアって私が知ってるイメージだとものすごい怖い世界なんだけどさー」
否定はできない。
確かに、そんな世界だと思う。
俺が生きてる世界は。
「でも、私はディーノと一緒にいたい」
「・・・!!!」
「うわっちょっと!!だから、息できないって!!!」
「ご、ごめん・・・」
「あ。そーだ」
「ん?」
「愛人とかマジ嫌だからね。自分が愛人なのも嫌だし、愛人作るのも嫌。見栄とかそんなんだったらさらにムカつく」
「だけでいい。てか、だけがいい」
初めて、自分から欲した。
絶対、手放したくないって思った。
「愛してる」
† 愛してるよ、君を †
(愛してる、お前だけでいい。お前だけがいい、永遠に、ずっと・・・愛してる)
Fin...
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