† ああ 好きだと 気付いてと 心が悲鳴をあげてる †
「あのね、雅治くん」
「どーした?」
「私、やっぱり雅治くんの昔のこと聞かないことにしたの」
「そーか」
ちょっとだけ、残念じゃのぉ。
まぁ、が聴きたくないって言うことを無理に聴かせるつもりはない。
「だけどね、聞かないのは女性遍歴だけにする」
「え?」
「好きな食べ物とか、嫌いな食べ物とか、誕生日とか、・・・そういうことは教えてね」
「喜んで」
俺のことを知ることを拒否しているわけじゃない。
それがわかっただけで十分。
「あ、のことも教えて」
「え?」
「好きな食べ物とか嫌いな食べ物とか、あと誕生日も」
「うん、喜んで!」
「俺もの男性遍歴は聞かんよ、気になるけど」
「え、気になるの?」
「そりゃ気になるじゃろ」
好きな女が今までどんな男と付き合ってきたか。
どんな風に笑っていたか・・・とかすごく気になる。
「えっとね・・・笑わない?」
「ん?」
「絶対笑わないでね」
「・・・わかった」
「私ね、今まで誰かと付き合ったりしたことないの」
「え?マジ?」
「・・・あぁー!雅治くん笑った!笑わないって言ったのに・・・」
「笑っとらんよ」
「嘘!絶対笑ったもん」
・・・笑ったかもしれない。
嬉しくて。
柄にもなく顔に出てしまったのかものぉ・・・
「・・・」
「は、はい!!」
「好きじゃ」
「・・・うん、私も雅治くんが好きです」
「もっと、言って?」
「えぇ?!」
「・・・だめかのぉ?」
「だ、ダメじゃないけど・・・恥ずかしい・・・」
「・・・・・・」
「・・・好きだよ、雅治くん。私はあなたが大好きです」
「俺も好いとぉよ」
「・・・・・・」
「・・・」
「なぁにー?」
「俺と付き合って下さい」
「え・・・?」
「俺はが好きじゃ」
「わ、私も好きだよ」
「・・・俺のほうがのこと好きじゃ」
「私のほうが雅治くんのこと好きだもん」
「俺のほうが好きじゃ」
「私のほうが好きだもん」
「「・・・・・・」」
「・・・サン」
「は、はい!」
「俺とお付き合いしてくれませんか?」
「・・・は、はい!・・・喜んで!!」
† ああ 好きだと 気付いてと 心が悲鳴をあげてる †
(・・・初めて告白した相手は癒姫でした。)
Fin...
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