† 生きるってことは、全てを背負うってことなんだよ †










、ここにいたのか」




の墓の前でひとり佇む




「うん、この前のお墓汚しちゃったからちゃんとお掃除にね」




この前とはがここで自分の手首を切った時だろう。

あの時は俺と忍足が見つけた。




「でもお花忘れちゃった」


「ならこの花を俺とからにしよーぜ」


「あはは、いいの?」


も別に気にしねぇーだろ」


「そうだね、今度はちゃんとお花持ってくるから許してね、


「なんや、姫さんに跡部も来てたんか」


「あっ侑士」


「俺もいるぜ!」


「岳人もー」




姫さんはずっと笑っとる。

この前の姫さんとは比べ物にならへん。

もう姫さんは壊れた人形やない。




「あれー先輩たちも来てたんですね」


「だろうと思ったぜ」


「お花もいっぱいだし先輩も喜びますね」


「というかの場合がいるだけで喜ぶだろ・・・」


「長太郎と亮・・・相変わらず仲良しさんだね」




先輩たちが笑ってる。

先輩も笑ってる。




「・・・・・・みなさん揃ってますね」


「若だぁ・・・」


「俺もいるCー」


「ジロー眠そうだね・・・」


「うん、眠Eーちゃん膝枕してー」


「ジローここでそんなことしとったらに怒られんで?」


「うわーそれ嫌だCー」




ちゃんが笑ってる。

俺たちもやっぱり嬉しくて、みんな笑顔になってる。

それってすごくいいことだよね。




ちゃんがいるじゃん、俺ってラッキー☆」


「キヨくん?」




氷帝のみんなと一緒に笑ってるちゃん。

その笑顔がすごく嬉しくて。

思わず抱きしめちゃった。




「なぁ・・・俺思うんだけどさーが生きてたら絶対千石殺されてるよな・・・」


「・・・そうですね」


「離れやがれ千石」


「えぇー」


「俺をフリーにしちゃダメじゃん、


「わっサエちゃん?」




とりあえず千石に抱きつかれてるを奪い返す。

だっては俺のお姫様だからね。




「約束したのに忘れちゃったの?」


「ううん、覚えてるよ?」


「・・・でも意味はわかってないみたいだね」





「あっ国光!!」




俺に笑顔を向けてくれる。

この笑顔を見るのは何年ぶりだろうか。

とても愛しい笑顔。




「今日は大勢だな」


「うん、最初は私ひとりだったんだけどね・・・・・・。でも、人がいっぱいのほうがは喜ぶよ」


「そうか・・・」




















◇◇◇





















「じゃあね、また来るからね!」




















◇◇◇





















壊れた人形は動き出した。

私はもう、壊れた人形じゃない。

ううん、人形じゃないの。

私は自由に動ける。

自由に笑える。

ねぇ、私は笑ってるよ。

いつか、あなたのところに行くことになっても・・・

私は言うね。

幸せだったって。

そして言わせて。

ありがとうの言葉を・・・・・・










† 生きるってことは、全てを背負うってことなんだよ †

(ありがとう、私の命守ってくれて。)










Fin...
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