† 心の隙間に入り込んだ毒が、いつのまにか全身に広がっていた †
「せんせー」
「ん?どーした?」
あっまた不良保険医やってる。
しかも、私だってわかった途端、煙草の火、消すの止めたし。
「怪我したー」
「怪我しただと?」
「うん」
保健室の先生なのになんで怒るかなぁ?
そりゃ、大した怪我じゃないけどー。
先生に逢いたい乙女心ってことで許してくれたらいいのにー。
「馬鹿か!」
「・・・・・・先生、いきなり馬鹿はひどい」
「勝手に怪我すんなよ」
「言ってること意味不明ですって!」
「お前は俺様のもんだろ」
「・・・・・・」
「だから、勝手に怪我すんな」
「そう言われましてもねぇ?」
怪我はするでしょ。
いくら、先生のものだと言っても・・・!!!
「とりあえず、手貸せ」
「はーい・・・・・・って!何してるんですか?!」
「消毒」
「消毒液いっぱいあるのに、舐めることないじゃないですか!!!」
「いいんだよ、これで・・・それとも、舐められて感じたとか?」
「・・・・・・っ消毒ありがとうございます!失礼しました!」
† 心の隙間に入り込んだ毒が、いつのまにか全身に広がっていた †
(あぁーーー!!!ずるい、ずるい!先生ってばずるすぎる!!!)
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