† 貴方も一緒に眠りますか? †











「お兄ちゃん!またソファーで寝て!だめでしょー風邪引いちゃうよ!」


「・・・・・・ん・・・」




お兄ちゃんは夢の中。

かろうじて返事らしき言葉も聞こえたような気もするけど・・・

起きる気配は全くなし。




「とりあえず、毛布かなんか持って来よう」



本当に風邪引いちゃうと困るし。



「ん?」




・・・動けない。

立ち上がって毛布を取りに行こうとしたのに、立ち上がれない。




「・・・お兄ちゃん?」




あっちょっと目が開いた?

起きそう?




ー・・・」


「わっ?!」




思いっきりお兄ちゃんの方に引っ張られたと思ったら・・・

いつの間にか私はお兄ちゃんの腕の中。




「お兄ちゃんー・・・起きてるならちゃんとベットで寝てよねー」


「・・・・・・」


「ここで寝るなら毛布持って来るし」


「いらない」


「え?」


「お兄ちゃんにはがいるから、毛布はいらない」


「・・・・・・」


「あったかいなぁー・・・お前は」


「お兄ちゃんもあったかいよ」


「今日はもうずっとこのままでいような」


「・・・・・・うん」










† 貴方も一緒に眠りますか? †

(お兄ちゃんあったかいなぁー。)
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