† 子供の他愛のない悪戯じゃんか †











「・・・なんでいるんだよ」




目の前には不機嫌そうな炎樹。

場所はゴージャスというホストクラブ。




「いちゃ、悪い?」


「悪い」




うわぁー・・・即答されちゃった。

うん、なんていうか・・・炎樹らしい。




「ホストでしょ?もうちょっと愛想良くしたらー?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「誰から聞いてきたんだよ」




誰からって・・・

普通にテレビでやってるじゃん。

でも、まぁ・・・折角誰からって聞かれたし、人の名前でも言おう。




「プロデューサーと理沙ちゃん・・・っていうかほとんど理沙ちゃん」


「理沙のヤツ・・・」




あっちょっと怒ってる。




「別に怒ることないじゃない、私が来たくらいで」




一応、ちゃんとお客さんとしてきたのよ?

そりゃ、さすがに入る時はプロデューサーに通してもらったけど。




「怒るつーの。てか、お前のマネが可哀想」


「あら?マネも楽しそうにしてるわよー」




私が指差す方向には、私のマネージャー。

ホストの皆さんに囲まれてとっても楽しそうにしてる。

炎樹にも、ちゃんと見えてるわよね?




「・・・・・・もういい」




あっちょっと不機嫌?

こういうところがちょっと子供なのよねぇー。




「炎樹」


「・・・・・・なんだよ」


「ホスト姿、結構カッコいいよ」


「・・・・・・当然だろ」










† 子供の他愛のない悪戯じゃんか †

(結局のところ、私も炎樹も子供。)
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