† 見てるこっちが恥ずかしいわ †
「大地先輩ー。これ以上は無理です、食べれませんー」
私の目の前には、お菓子がいっぱい。
駅前のケーキ屋さんのケーキとか、焼き菓子とか・・・とにかくいっぱい。
全部、私にって大地先輩がくれたもの。
「え?」
「私一人にこの量は無謀だと思います・・・」
もしかして、私・・・
大地先輩にものすごく食べる子だと思われてる?
そりゃ、この前のパイナップルもおかわりしちゃったけど・・・!!
「やっぱり多かったか」
「わかってたんですか?」
「まぁね。ちゃんがそんなに食べないこともわかってたし」
「大地先輩ー。それ、嫌がらせ以外のナニモノでもありませんー」
「嫌がらせのつもりは全くないんだよ?俺はちゃんの喜ぶ顔が見たいだけなんだ」
なんて、私の頭を撫でながら大地先輩は言う。
頭を撫でられるのは嫌いじゃない、むしろ好き。
子ども扱いされてるような気がするけど・・・
「・・・大地先輩ってサラッと恥ずかしいこと言いますよね」
「本当のことだから俺は恥ずかしいとは思わないんだけどね」
「・・・頼む、。その会話は外でしてくれ、俺には耐えられない」
「大地先輩!神聖な部室でそんな発言不純です!!!」
「ハルはちゃんが可愛いとは思わないのかい?」
「た、確かに、先輩は可愛い人だと思いますけど・・・!!」
「ならいいじゃないか」
「よくない、よくないって。ハル、お前も大地に流されんな!!」
「響也も素直じゃないな。ちゃんのことお前も可愛いと思うだろ?」
「お、思わねぇーよ!!」
「・・・・・・うん、そうだよね。私、可愛くないし・・・」
わかってたけど、
やっぱり直接言われるとちょっとショック・・・
「あーあ、響也。女の子は泣かせちゃダメだろう?」
「響也先輩最低です!!」
「!!お前は可愛い、ちゃんと可愛いから、だから泣くな!!」
「・・・ホント?」
「ホントだホント!」
「ははっ響也もちゃんには弱いな」
† 見てるこっちが恥ずかしいわ †
(あぁーでも大地先輩ってなんで恥ずかしいことこんなにサラっていつも言えちゃうんだろ!!)
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