† 二人は笑った。一時の幸せに酔いしれて †
「うわぁ・・・こんなの初めて見た」
マスカットにオレンジ、ピーチまではまだ納得できる。
でも・・・そこにどうしてチョコレートが入るのか不明なんだけど!
「・・・よし、とりあえず買ってみよう」
飲むか飲まないかは話は別。
・・・・・・むしろ、新にあげよう。
そのほうが面白そうだし。
新ってこういう、変わったジュース好きだし。
◇◇◇
「ちゃーん!」
「あ、ちょうどいいところに」
「えー?」
「はい、これ新にあげ・・・って!同じ・・・?」
ちゃんの手には缶ジュース。
俺の手にも缶ジュース。
しかも、同じ缶ジュース。
「俺もちゃんにこのジュースあげなきゃー!って思ったんだよー!」
「まさか、同じジュース買ってるとは思わなかった」
「だって俺たち相性抜群だしー!」
何にも言ってないのに、お互いのために同じジュースを!ってあたりが特に!
さすが俺とちゃん。
相性ばっつぐーん!
「なっ」
「あれあれー?ちゃん顔真っ赤ー!可愛いー!!」
「わわっちょっと新っ!」
「可愛いなぁーちゃんー。もうずっとぎゅーってしてたい!」
可愛い、可愛い。
ちゃんは本当に可愛い!
ずーっとぎゅーって抱きしめてたい!
・・・そんなことしたら、火積先輩とかハルちゃんからめちゃくちゃ怒られるけど!
† 二人は笑った。一時の幸せに酔いしれて †
(ずーっと抱きしめてたいよ!!)
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