† 貴方の温もりが、幻ではないように(深く深く抱きしめて) †
「さん、やっと来たね」
「ごめんなさい!!!」
「オケ部の練習が長引いたの?」
「うん、なかなか終われなくて」
「いいよ。オケ部の練習なら仕方ない」
さんが練習の途中で抜けたり出来ないことも知ってるし。
すごく真面目に練習してるのも想像できるし。
それに・・・
僕との約束があるからって必死に片づけしてる姿が想像できてとても愛しい。
「ありがとう」
「それに僕は君を何時間も待たせてしまったこともあるし」
しかも、雨の中。
君はずっと僕を待っていた。
「静、まだ気にしてる?」
「少し、ね」
「気にしなくていいのに」
「気にもするよ。それに僕は君にたくさんひどいことをしてしまったしね」
人形のようだった僕。
そんな僕に感情を芽生えさせてくれたのは他でもない君。
「大丈夫。私はひどいことされたなんて全然思ってないから」
「・・・ありがとう」
君は優しいね。
本当に、誰よりも。
君と恋をして・・・
君に恋をして本当によかった。
「ねぇ、さん」
「何?」
「抱きしめてもいいかな?」
「・・・それ、聞かないで。答えるの恥ずかしいから」
「わかった」
そう一言言って、僕はさんを抱きしめた。
† 貴方の温もりが、幻ではないように(深く深く抱きしめて) †
(僕は君が好きだよ。)
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