* 望んでいたのかもしれない *










「・・・知盛」


「クッ・・・源氏の神子殿・・・か」



壇ノ浦で、私は彼が入水するのを知っていた。

だから、それを・・・止めたかったから弁慶さんにその旨を話せば網を用意してくれた。

でも・・・彼の入水するのを止めたのは私の単なる自己満足で・・・

捕らえられた知盛は牢に閉じ込められている。



「このような場所に来ていては・・・いけないのではないのか?」



私は源氏の神子。

知盛は平家の将。

敵同士。

でも・・・・・・この想いは、止められない。



「いいの、あなたに逢いたかったから」


「俺にだと?」


「そう、あなたに逢いたかったの」



牢の鍵を開けて彼の前に行く。

牢の鍵は看守から奪った。

悪い事をしたっていうのはわかってるけど・・・罪悪感はない。



「いいのか?お前を殺して俺は・・・この牢から出るかもしれないぜ?」


「そうしたいなら勝手にどうぞ。でも・・・簡単には殺されてあげない」


「ククッ・・・いい女だな」


「・・・・・・。」


「確かに、簡単に殺すことは不可能だな・・・」


「そう、不可能だよ」



可能といえば可能。

だって・・・知盛は鎖に繋がれてもいないし、動ける。

最も、牢の鍵は閉めてしまったし・・・その鍵は私のスカートのポケットの中。



「・・・んっ」


「では・・・神子殿の身体を楽しませていただこうか」



突然口付けられ、唇が離された途端に発せられる言葉。

予想もしなかった言動に、身体が疼く。



「ちょ、知盛・・・?!何をする気なの?!」


「・・・愚問だな」



微笑む彼の姿は妖艶で・・・

結構ピンチな状態なのに・・・カッコいいなんて、見惚れてしまう。



「・・・あぁっ」



首筋に後を残されながら、着物を肌蹴させられ、知盛の指が胸の頂に触れる。

知盛が触れるたびに、身体が熱くなるのを感じる。



「神子殿は男に慣れていらっしゃらないようだな・・・」


「ひゃぁん・・・っ!」



いつの間にか知盛の手は太腿まで降りていて・・・

まだ誰にも触れられたことのない場所に知盛の細く長い指が触れている。



「だが・・・余程淫乱と見える」


「な・・・!」



淫乱なんかじゃないって反抗しようとしたのにそれは叶わない。



「・・・やぁ・・・・・んぁ・・・はぁ・・・痛・・・っ!」


「・・・まさか本当に生娘とは・・・な」


「何、したの・・・?」



引き裂かれるような感覚。

体内に入れ込まれた異物感。

私のナカに・・・知盛の指が入ってる・・・?



「なかなか楽しませてくれるじゃないか・・・」


「・・・・あぁっ・・・・やぁん・・・・あ、ぁ・・・だめ、壊れ、ちゃう・・・っ」



掻き乱される感覚。

その指の動きはあまりにも激しくて、声を我慢することも出来ない。



「・・・あぁん・・・・・とも・・もり・・・・っ」


「クッ・・・いい声で啼くじゃないか・・・源氏の神子殿?」


「・・・・・ぁん・・・やぁ・・・・・はぁ・・ん・・・」


「もっと・・・楽しませてくれよ・・・」


「え、?・・・・ぁあ――・・・!!」


「・・・クッ」


「や、やだぁ・・・っ痛い・・痛い・・・っ」



鋭い痛みが突き刺さる。

引き裂かれる。



「少し我慢しろ・・・直によくなるさ・・・」


「・・・・あっ・・・あぁ・・・っ」



痛みとは違う快感が私を襲う。

突き上げる度に、自分が知盛を求めているように感じる。



「・・・あぁ―――っ!!」




















「なかなか楽しませてもらったぜ・・・神子殿」


「また、来るから」


「クッ・・・神子殿は余程の酔狂なお嬢さんのようだな」


「・・・・・・」


「またの逢瀬、楽しみにしているさ・・・」




















望んでいたのかもしれない
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