* 許されない行為 *
「・・・ぁ・・・はぁ・・・んっ」
腰に巻きつけてある布を捲り、太腿を撫で上げればあがる吐息。
秘部を隠す布に指を這わせればさらに甘い声が広がる。
「クッ・・・神子殿は淫乱でいらっしゃる」
「・・・ちが・・・っぁんっ」
夏の熊野。
岩場の物陰、一般的に死角と呼ばれる場所で乱れる花・・・か。
クッ・・・なかなか楽しませてくれる。
「素直じゃないな・・・」
「やっ・・・もう、やぁめ・・・っ」
「止める?神子殿は笑わせてくれる」
この状況で止めれば・・・苦しむのは神子殿のほうであるのに・・・
そのことすら頭にない。
最も、身体は素直に反応するが・・・な。
言葉とは裏腹に。
「・・・知、盛・・・っ」
「・・・それほどまでに神子殿がこの行為を嫌というのであれば・・・止めましょう」
「え、・・・」
「それとも・・・自分から善がるか?敵であるこの俺に・・・」
「・・・・・・。」
「選ばせてやるぜ?神子殿・・・」
「・・・・・・」
「クッ・・・・・・無言ということはこの行為は中断だな?」
「・・・・・・めないで」
「聞こえないが?」
「止めないで・・・っ」
「神子殿の御心のままに・・・」
着物の合わせから手を忍び込ませればわけの解らぬものにぶつかる。
「・・・・・・神子殿の世界の衣類はよくわからんな」
「・・・え?」
「まぁ・・・破ればいいだけか」
「きゃ・・・っ」
着物を肌蹴させ、意味のわからぬものを破れば肌が露になる。
膨らみを指で伝えば反応が現れる。
「・・・ぁんっ」
「・・・クッ、神子殿はいい声で啼いてくれる・・・」
「・・・やぁ・・・はぁ、・・・んっ」
膨らみの頂を舌で転がせばさらにあがる甘い声色。
なるほど・・・これが、全てのものを魅了する神子殿・・・か。
「・・・・ぁん・・・とも、もり・・・はぁ・・・んぁ・っ」
蜜部を隠す布をも破ってしまえば、蜜が溢れ出す。
まるで塞き止められていた川のように・・・
「イケナイ神子殿だな・・・」
龍神の加護を受けるという龍神の神子殿。
だが、目の前にいるのは快楽に溺れるただの女に過ぎない。
最も・・・快楽に溺れる様も美しいが故、ただの女と言うには語弊がある・・・か。
「・・・あぁっ・・・ぁ・・・!」
「クッ・・・もう少し力を抜け」
あまり慣らさず自身を射れれば、案の定強く締め付けられる。
「む、り・・・やぁんっ・・・あぁ―・・・っ!!」
奥に突き上げれば神子殿の甘い声が響き渡る。
心地よい声色。
男を煽る甘い吐息。
許されない行為
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