* 066:どうすることも出来ない想いを抱えたまま、ただ立ち竦む *











「お兄ちゃん!またソファーで寝て!だめでしょー風邪引いちゃうよ!」


「・・・・・・ん・・・」



お兄ちゃんは夢の中。

かろうじて返事らしき言葉も聞こえたような気もするけど・・・

起きる気配は全くなし。



「とりあえず、毛布かなんか持って来よう」



本当に風邪引いちゃうと困るし。



「ん?」



・・・動けない。

立ち上がって毛布を取りに行こうとしたのに、立ち上がれない。



「・・・お兄ちゃん?」



あっちょっと目が開いた?

起きそう?



ー・・・」


「わっ?!」



思いっきりお兄ちゃんの方に引っ張られたと思ったら・・・

いつの間にか私はお兄ちゃんの腕の中。



「お兄ちゃんー・・・起きてるならちゃんとベットで寝てよねー」


「・・・・・・」


「ここで寝るなら毛布持って来るし」


「いらない」


「え?」


「お兄ちゃんにはがいるから、毛布はいらない」


「・・・・・・」


「あったかいなぁー・・・お前は」


「お兄ちゃんもあったかいよ」


「今日はもうずっとこのままでいような」


「・・・・・・うん」




















066:どうすることも出来ない想いを抱えたまま、ただ立ち竦む











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鷹士 by 乙女的恋革命ラブレボ!

お兄ちゃんは史上最強のシスコン。(笑)
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