* 065:呼吸の音が聞こえるくらい近くにいるのに、なんて遠い *










「あっちゃん!」


「こんにちはー和樹先輩」


「あっ!」


「は、はい!」


「いいもの舐めてる!」


「和樹先輩も食べますか?」


「うん、頂戴!」


「どうぞどうぞv報道部からの賄賂ですから!」


「えっ賄賂?!」


「あ、あまり深く考えないで下さい」


「わかった!」


「何味にします?」


「えっとねー俺イチゴミルクが好きなんだ!」


「イチゴミルクですねー」



あ・・・

イチゴミルク今舐めてるので最後だったんだぁ・・・



「あの・・・イチゴミルク、今私が舐めてるのが最後で・・・」


「え?!そうなの?!」


「はい、ごめんなさい」


「ううん、じゃあそれ頂戴」


「私が舐めてるのですか?」


「うん!」


「うーん・・・」


「ダメかな?」


「ダメと言いますか・・・その・・・」


「ねっ、お願い、ちゃん!」


「わかりました・・・どうぞ」


「ありがとう!」


「・・・」


「あっこれって間接キスだね!」


「・・・うぅ///」


「もしかして・・・嫌だった?」


「いえ・・・ただちょっと恥ずかしいなぁ・・・と思いまして///」


「えっと・・・ごめんね」


「謝らないで下さい」


「・・・うん、ありがとね、ちゃん!」


「今度また和樹先輩の音色聴かせてくださいね」


ちゃんになら喜んで!」





















065:呼吸の音が聞こえるくらい近くにいるのに、なんて遠い











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火原和樹 by 金色のコルダ

コルダ連載「新しい風」の休止により100夢に転載。
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