* 060:花が散ってしまうことを、どうしてか愛しく思った *
「やっと見つけたよ」
「あ、柚木先輩」
「全く・・・俺に探させるとはいいご身分だな」
「え?」
「それとも・・・わざとやっているのかな?」
なんてな。
あたふたしてる姿が見ていて面白いからつい苛めてしまう。
「俺の気を引くためにやってるの?」
「そ、そんなこと・・・!」
「でも、そうだったら許してあげるよ」
「え?あ・・・え・・・」
ホント、見てて面白い奴・・・
「なかなか可愛いことするじゃないか」
「あ・・・あ、え・・っと」
「でもね、俺を心配させた罰はちゃんと受けてもらうよ」
「ば、罰?!」
「どうしようかな・・・」
「ゆ、柚木先輩・・・」
ふふ、本当に苛めたくなるね。
可愛いお前が悪いんだよ。
「ふふ、そんなに怯えなくてもいいよ。一曲弾いてくれればいい」
「え?」
「何か文句ある?」
「いえ!ないです!」
「そう・・・じゃあ、俺だけのために弾いて」
060:花が散ってしまうことを、どうしてか愛しく思った
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柚木梓馬 by 金色のコルダ
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