* 051:飛ぶための翼をあなたは持っているでしょう、ただ気付かないだけで *











「待ちんしゃい」


「あ、仁王ちゃんー」


「どこに行くんじゃ?


「ん?もう何処にもいかなーい」


「・・・・・・?」


「仁王ちゃんのこと、探してたの」


「なんじゃ・・・俺を探しちょったのか」


「うん」


「それを早く言いんしゃい」


「仁王ちゃんが言うタイミング与えてくれなかったんじゃんー」



まぁ・・・確かにそうじゃな。



「こっちはお前が転ぶんじゃなかとドキドキしちょったんよ」


「あははーそう簡単には転ばないよー」


「嘘じゃ」


「そ、そんなことないもん!」


「この前階段から落ちそうになってたのは?」


「あ、あれはー・・・うぅ」


「お前は危なかしいのぉ・・・」



そんなだから余計に俺は目を離せん。

が怪我でもしたら嫌じゃし。



「本当に気をつけるんじゃよ?」


「うん」



心配なんじゃよ。



が痛い思いをしちょったら俺も痛くなるんよ・・・心がな」


「仁王ちゃん・・・」


「だから、気をつけるんじゃよ」


「うん、頑張る」


「でも、扱けそうになったら俺が支えちゃるから安心しんしゃい」





















051:飛ぶための翼をあなたは持っているでしょう、ただ気付かないだけで










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仁王雅治 by テニスの王子様

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