* 040:欠片だけ散らばるその中に立ち尽くしたまま空を見上げた *











センパーイ!!」


「あ、赤也」


「って、うわぁ!先輩。手、冷たすぎー!」


「そうかな?」


「もうめっちゃ冷たいって!」



こんなに冷たくなってるのに・・・

あ、そうだ!

いいこと思いついた。



「俺があたためてあげるッス!」


「えーいいよー」


「駄目!先輩の答えは聴かないから!」


「もうー・・・」



なんだかんだいって先輩の手は俺の手に包まれたまま。

あ、どんどんあったかくなってきてるような気がする。



「てか、何でこんなとこにいるんッスか?」


「ん?だってーほら綺麗でしょ?」


「あ、なるほど!確かに綺麗ッズよねーここの景色」



寒いから余計に。

空気が張り詰めてる感じで・・・

でも、俺はね、先輩。



「でも、俺は先輩のほうが綺麗だと思う」


「えぇ?!ちょっと何言ってるのよ!」


「あ、赤くなった。先輩可愛いー」


「先輩をからかうなーーー!!!」























040:欠片だけ散らばるその中に立ち尽くしたまま空を見上げた









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切原赤也 by テニスの王子様

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