* 031:近付けば逃げる君を何処までも追いかけて行くことが出来れば *











「柚木さん。さんは今日、僕と一緒にコンサートに行くんです」


「加地くん。悪いけど、は今日、僕と映画に行くんだよ」



全く、一体全体、どうしてこんなことになったのでしょう?

っていうか、二人とも・・・すっごく目立ってるんだけど・・・

・・・・・・どうせ気づいてないでしょうけど。

てか、気づいてても気にしないんでしょうけど。

とりあえず、可愛い妹に助けを求めること決定。



、どこに行く気?」



いつもの笑顔で聴いてくるのは柚木梓馬。

黒いオーラは消えてません。



さん、どこに行くの?」



可愛い後輩くんは加地葵。

和樹くんとは違うけど彼も犬属性。



「香穂のとこ」



助けを求めるために。

もっとも・・・可愛い妹の香穂には一回逃げられてるんだけどね。

でも、ほら・・・二回目だったらお姉ちゃんを助けてくれるかもしれないじゃない?

それを期待しようと思います。



さん!」


「あ、菜美ちゃん。香穂知らない?」


「香穂子ならさっき・・・帰りましたよ」



・・・・・・逃げられた。



「コレ、さんに渡してって頼まれたんですよ」



菜美ちゃんから渡された手紙の内容は・・・





お姉ちゃんへ


お姉ちゃんを助けること、私には無理だから!!!

だって柚木先輩だよ!加地くんだよ!

二人揃ってるんだよ!

どっちかでも無理なんだから、両方なんて到底無理!

だから、諦めて!


香穂





と、いうものだった。

うん、香穂の気持ちもわからないことないのよね。



「ねぇ、菜美ちゃん」


「あっあっちにスクープの匂いが・・・!」


「あ、ちょっとー・・・」



逃げられたなぁ・・・

そうよね、そうよね。

この二人だもんね・・・!

私が菜美ちゃんの立場だったらやっぱり逃げるわ。



「ねぇ、



右から梓馬くん。



「ねぇ、さん」



左から葵くん。



「あーもう、耳元はやめてって言ってるでしょー!」


「だって、さん可愛いから」


「だってじゃないの!」


「ついね、意地悪したくなるんだよ」


「ついじゃないでしょ!」



この二人の相手は大変。

っていうか、この二人深いところで同じような人間。・・・のような気がする。

だから、余計に厄介。



「で、。今日はどうするの?」


「僕とコンサート行ってくれるよね?さん」


「残念だけど、コンサートにも映画にも行きません」



「「え?」」



「今日は駅前のクレープを食べに行くの」



今は駅前のクレープが食べたくて仕方ないんです。

だから、コンサートも映画もまた今度。



「「・・・・・・」」



「一緒に行く?二人とも」


「もちろん行くよ!」


「仕方ないね。一緒に行ってあげるよ」





















031:近付けば逃げる君を何処までも追いかけて行くことが出来れば











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柚木梓馬vs加地葵 by 金色のコルダ2

この二人はやっぱりどこか似てる。
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