*　022：あの丘にひまわりが咲く頃に、どうか笑ってくれませんか　*











｢全く・・・君は僕を心配させるのがお好きですね｣


｢そ、そんなことないです！！｣


｢ふふ・・・嘘ですよ｣


｢う、嘘・・・｣


｢でも、心配したということは本当のことです｣


｢弁慶さん・・・｣


｢さん、僕がどれほど心配したかわかりますよね？｣


｢・・・はい｣



わかる。

ちゃんとわかる・・・つもり。

弁慶さんは、私のことすごく心配してくれてる。



｢・・・そんな風に悲しそうな顔をされてしまったら弱いですね｣


｢弁慶さん・・・ごめんなさい・・・｣


｢さん。僕は別に君を責めているわけじゃなりませんよ｣



はい、わかります。

弁慶さんは私に怒ってるわけじゃない。

すごく、心配してくれただけなんだって・・・



｢ただ、心配だったということをわかって欲しかったんですよ｣


｢・・・はい｣


｢すみません、つい強く言い過ぎてしまったのかもしれませんね｣


｢そんなことないです！弁慶さんは悪くないです！！｣


｢さん｣


｢はい｣


｢僕は君がいない世界では生きていくことができない｣


｢・・・・・・｣


｢どうか、忘れないでいてくださいね？｣






















022：あの丘にひまわりが咲く頃に、どうか笑ってくれませんか










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武蔵坊弁慶　ｂｙ　遙かなる時空の中で3

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