* 018:空はとても高く限りなく、手が届くはずもなかった *
「梁くん!」
「よっ、どうした?」
「チュッパチャップス好き?」
「はぁ?」
「だ・か・らチュッパチャップス!」
「あー・・・昔よく食べたな」
「好き?」
「まぁ嫌いじゃないな」
「本当?!じゃああげる!」
梁くん、どの味が好きかなー?
一応色んな種類持ってきてみたけど・・・
好きなのなかったらどうしよう。
「梁くん何味が好き?」
「・・・今お前が舐めてるのは何味なんだ?」
「これ?えっと・・・イチゴミルク」
「じゃあそれ」
「イチゴミルクー・・・あれ?」
「どうした?」
「・・・イチゴミルクない・・・」
「じゃあさ・・・これ貰うな」
・・・ふぇ?!
ひ、人の舐めてるのをとったーーー!!
「梁くん!!」
「久しぶりに喰ったけど、昔と変わってないな」
「そうだねー・・・じゃなくって!人の舐めてるのをとらないでよ・・・!!」
「仕方ないだろ、お前の舐めてる味が良かったんだからさ」
「うぅ・・・」
「サンキュな」
「梁くんって結構人で遊ぶの好きだよね・・・」
「お前くらいだよ、俺がからかって遊ぶのは」
なんか梓馬先輩みたい・・・
「どうした、?」
「ううん、何でもない」
思ってたこと言ったら梁くんにも梓馬先輩にも怒られそうだし!!
「そういや、さっきのチュッパチャップスは賄賂か?」
「あっうん!」
「じゃあさ、今度一曲聴かせてやるよ」
「本当?!」
「ついでにその曲についても教えてやるな」
「わぁいv」
018:空はとても高く限りなく、手が届くはずもなかった
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土浦梁太郎 by 金色のコルダ
コルダ連載「新しい風」の休止により100夢に転載。
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