* 014:騙して騙されて、いつになったら君に触れられるのだろうね *
「!」
「あ、仁王ちゃん」
「あ、仁王ちゃん・・・じゃないじゃろ」
「ん?」
相変わらずボケボケしちょる・・・
「全く何処行ってたんじゃ?」
「ん、ジュース買いに行ってたー」
「心配したんよ」
「ご、ごめんね」
久しぶりに焦った。
まさか、に何かあったんじゃなかと・・・
「ジュース一口くれる?」
「あげる!」
「じゃあ許しちゃる」
「ホント?」
「あぁ」
「よかったー!」
「・・・なぁ、」
「ん?」
「頼むから俺の前から消えんでくれ」
「仁王ちゃん?」
「俺はお前なしじゃ生きていけん」
「・・・仁王ちゃん」
本当に、ちゃんと見つかってよかった。
に何もなくてよかった。
「・・・手、だしんしゃい」
「え?」
「心配させた罰じゃ」
の手を掴んで歩き出す。
意味のわかってない。
「に、仁王ちゃん?」
「手、繋いで帰るぜよ」
014:騙して騙されて、いつになったら君に触れられるのだろうね
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仁王雅治 by テニスの王子様
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