* すりよって甘えるときの極上の笑顔ときたら *
「誠人クーン」
「ん?」
ぴったりとくっ付く身体。
上目遣いに見つめてくる瞳。
甘え上手の子猫ちゃんだねー。
「どーしたの、チャン?」
「んー」
エヘって笑う顔は可愛い笑顔。
俺も時任もこの笑顔に弱いんだよね。
この笑顔でお願いされたらなんでもきいちゃう。
「誠人クン、あったかいね」
「そう?普通だと思うけど?」
「手ぇ、あったかいよ」
そういえば・・・あったねぇ。
手が冷たい人は心があったかいとか。
つまり逆にすれば手があったかい人は心が冷たい?
うわぁ、微妙に当たってる。
「あったかぁーい」
「・・・・・・」
「誠人クン?」
「チャンも、あったかいよ?」
「ホントー?」
「ん、あったかいよ」
「じゃあ私、心が冷たいねー」
「そんなことないでショ?」
「うーん・・・どうだろぅ?」
チャンから溢れ出てるのはほわんって効果音が似合いそうな雰囲気。
でも、たまに見せるよね。
刹那の表情。
本当に、ホンの一瞬だけ。
とりあえず、時任は気づいてないだろうね。
「ただいまーって!!久保ちゃん!何やってるんだよ!!」
「お帰り、時任」
「お帰りぃー稔クン」
ジャンケンで負けて買出しに行った時任が戻ってきた。
いつもの雰囲気。
ちょっと騒がしくて丁度いい感じ。
「稔クン、アイスクリームは?」
「今食べる気かよ」
「ん。溶けてるの?」
「いや、多分大丈夫」
「じゃあ食べるー」
さっきまで俺の手があったかいとか言ってたのに、今は冷たいアイスクリームに夢中。
でも、体勢は俺にぴったりとくっ付いたまま。
「いただきまぁーす」
アイスクリームをぺろぺろと舐めだす姿はやっぱり猫みたいだなぁ。
あっいつの間にかチャンの反対の隣には時任が座ってる。
このソファー・・・三人でギリギリだね。
丁度三人でぴったりとくっ付いてる状態。
「チャン、一口頂戴?」
「、一口」
「ん、どーぞ」
「「イタダキマス」」
「うにゅ?!」
・・・チャン、うにゅって何か動物の鳴き声みたで可愛いねぇ。
そんなにびっくりしたかな?
俺的には時任も同じこと考えてたことにちょっとびっくり。
「アイスクリーム食べたかったんじゃないの?!」
「チャンの口についてるアイスクリームのほうが美味しそうだったから」
「同じくー」
口の中に甘いチョコレートの味が広がった。
すりよって甘えるときの極上の笑顔ときたら
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天城侑様からのリクエストで・・・W・A夢です。
メインの二人に登場していただきました。
誠人クン視点のお話です。
時間的には出会ってちょっとしてからって感じかな?
どんな話でも良いとのことでしたので・・・爽やか甘目指したのですが・・・
見事に玉砕。(汗)
でも、こんな感じの展開が管理人は大好きデス。(笑)
侑さん、リクエストありがとうございました!!
お題配布:lumiere様
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