* 放課後の約束 *
「周助!国光!」
「どうしたの、?」
「どうかしたか?」
「あのね、駅前に新しく出来たカフェ行かない?」
「帰りにか?」
「うん、ダメ?」
そんな風に可愛く言われて僕たちが断れるわけないでしょ?
全く、も無意識にやってることだろうから何も言えないけど。
もちろん、僕たちも悪い気はしないしね。
「もちろん構わないよ、ね?手塚」
「あぁ、構わない」
「本当?!やったー!!」
は本当に嬉しそうに笑うから・・・
僕たちもつい笑顔になってしまう。
あの堅物な手塚でさえもね。
「じゃあ今日の帰り、約束ね?」
「お待たせー!!」
「走らなくてもよかったのに」
「でも、二人を待たせちゃってたし」
「気にすることはない」
「ありがとう」
そんな風に笑うから、俺も不二も目を離すことが出来ない。
「でも、本当に転んだりしたら危ないからね」
「うぅー気をつけます」
「・・・手を繋ぐか?」
「え?」
「そうすれば危なくないだろう?」
「うん、それはいい考えだね。僕たち二人でなら余裕で支えられるだろうし」
俺がの左手を、不二がの右手を取り歩き出す。
「・・・ありがとう」
その言葉一つで、俺には十分だった。
丁度、目が合った不二もきっと同じ思いだったのだろう。
「ねぇねぇあの二人、すごくカッコよくない?」
「ホントだぁー!!」
「って言うか、あの女、何?!」
「手なんか繋いじゃって・・・」
カフェまで来たのはいいけど、聴こえるのは国光や周助に向けられる賛辞の言葉と・・・
私に向けられる敵意の言葉。
当然だってことはわかってる、だって二人ともカッコいいもん。
「うーん・・・満席みたいだし、公園にでも行こうか?」
「それでいいか?」
「・・・うん」
二人からかけられるのは優しい言葉。
本当に二人は優しくて、私のこと気遣ってくれていて・・・
つい、その優しさに甘えてしまう。
「うーんっやっぱり公園は落ち着くねー!」
結局来たのはいつもの公園。
それでもは笑っているから・・・・・・
「でも、ごめんね。あんなに満員とは思ってなかった・・・」
「気にしないで」
「お前が気にすることではないだろう?」
「ありがとう、でも、二人とも優しすぎるよ・・・?」
「大丈夫、限定だから」
「え?」
「ね?手塚」
「あぁ・・・」
「は結構一人で溜め込んじゃう方だから・・・僕たちには甘えていいんだよ」
手塚も同じことを思っているだろうから、”僕たち”
に優しいのはきっとが優しいから。
本当に君は大切な女の子なんだよ。
「俺たちには遠慮しなくてもいい」
「・・・本当に、ありがとう・・・」
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セイ様からのリクエストで・・・
人魚の涙ヒロインさんで不二と手塚とラブラブ・・・ら、らぶらぶでしょうか・・・?(汗)
一応、もう一人のマネージャーさんが転入してくる前のお話となっております。
甘々のみにしようと思っていたのですが・・・ちょっとだけシリアスが・・・
二人がどれだけヒロインさんのことを想っているのか、それが伝わればいいなぁ・・・
セイさん、リクエストありがとうございました!!
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