*　水族館へ行こう　*










待ち合わせ時間は10時。

今の時間は9時40分。



｢ちょっと早く来すぎちゃったかな・・・｣



20分前はやっぱりちょっと早いみたいで誰も来ていない。

水族館がオープンするのも10時だから人も少ない。



｢ねぇねぇ彼女一人？｣


｢え？｣


｢一人だったらさ・・・俺と遊ばない？｣


｢遊びません、待ち合わせしているので｣


｢えぇーいいじゃん｣


｢無理です｣


｢この女！！｣



ありゃりゃ・・・この展開は非常にマズイ？

殴られる・・・！！



｢ナンパ失敗したからって殴ろうとするなんて最低だね｣


｢萩之介？｣


｢、ごめん。もうちょっと早く来ればよかったね｣


｢ううん、私が早く来すぎちゃっただけだから。萩之介一人？｣


｢あれ？ジローも一緒だったはずだけど・・・｣


｢ー｣


｢ジローが一緒だったんだね｣


｢うん、途中で逢ってね｣


｢のど渇いたからジュース買って来たんだＣー。も飲む？｣


｢あっうん、欲しいな｣


｢ねぇーその男なにー？｣



｢｢え？｣｣



｢あ、忘れてた。その男はをナンパしてた男だよ｣


｢えぇーマジ？｣


｢うん、本当｣


｢それは聞き捨てならねぇな｣


｢景吾！｣


｢大丈夫か？｣


｢うん、萩之介が来てくれたから大丈夫だよ｣


｢そっか、滝、サンキュ｣


｢ふふ、当然のことをしたまでだよ｣


｢遅くなりましたか？｣


｢すみません！｣


｢ウス｣


｢大丈夫だよ、三人とも。まだ10時にはなってないからね｣


｢そうですか、よかったです｣


｢で、その震えてる男はなんですか？｣


｢をナンパしてた男だＣー｣


｢え！？先輩を・・・？｣


｢ナンパしてたんですか？｣



｢｢・・・許せませんね｣｣



｢ウス｣


｢何やってるんだ？｣


｢宍戸さん！この男、先輩をナンパしたそうです！！｣


｢マジかよ・・・｣


｢滝が証人だＣー｣


｢・・・コイツ震えてる気がするんだけど？｣


｢をナンパしたんだ、多少の体裁は加えさせてもらったぜ｣


｢・・・何やったんだよ、跡部｣


｢別に・・・ただ睨みつけただけだ｣


｢・・・ご愁傷様だな、コイツ｣


｢ごめん！遅れた！！｣


｢すまん！｣


｢岳人、侑士！時間ぴったりだね！｣


｢・・・・・・なぁ、｣


｢ん？｣


｢跡部めっちゃ不機嫌じゃねぇ？｣


｢俺らが遅れたから怒ってるん？｣


｢違うよ、二人とも。あの男にムカついてるだけだから、跡部は｣



｢｢あの男？｣｣



｢そう、跡部が睨みつけて震えちゃってる可哀想な男だよ。自業自得だけどね｣


｢何したん？この男｣


｢にナンパをね｣


｢あーなるほど！｣


｢そりゃ睨まれてもしゃーないな｣


｢だな！｣





















｢ジュゴンー！！｣


｢でけぇー！！｣


｢美味しそうだＣー｣


｢食べれんやろ、アレは｣


｢先輩、楽しそうですね｣


｢うん、楽しそうでよかったよ｣



さっきは少し怖い目にあわせちゃったし・・・

今、笑っていて本当によかったよ。



｢でも、跡部部長不機嫌ですね｣


｢ウス｣


｢うーん・・・仕方ないかな？｣



大方、自分がを迎えに行っていればを傷つけることもなかった・・・

って思っているんだろうね。



｢跡部、少しは笑えよな｣


｢あーん？｣


｢不機嫌な気持ちもわかんねぇこともないけどさ・・・だって笑ってるんだぜ｣


｢・・・・・・そうだな｣


｢景吾ー！亮ー！置いて行っちゃうよー！！｣


｢俺様を置いていくとはいい度胸だな、あーん？｣


｢言ってみただけだもんー。本当に置いていくはずないでしょ？｣



結局は・・・跡部も笑ってるね。

これこそパワーとでも言うのかもしれない。



｢！次はクラゲ見ようぜクラゲ！！｣


｢クラゲかぁ・・・うん、行こう！｣


｢ークラゲって食べれるー？｣


｢え、どうだろ？・・・侑士ー食べれる？｣


｢無理ちゃうん？なぁ？宍戸｣


｢あーどうだろうな？お前は長太郎どう思う？｣


｢そうですね・・・多分無理じゃないですか？日吉はどう思う？｣


｢さぁ・・・どうだろうな。樺地どう思う？｣


｢ウス｣


｢うーん・・・やっぱり食べれないのかなぁ？｣


｢そんなことないみたいだよ｣


｢え？｣


｢エチゼンクラゲとかビゼンクラゲとかシロクラゲとか・・・ほら、パンフレットに書いてあるよ｣


｢本当だージローよかったね！｣


｢・・・何がよかったんだよ｣


｢え？ジローが食べるんじゃないの？｣


｢食べないＹＯー｣


｢でも、ちょっと気になりますよね、食用クラゲって｣


｢そうだねぇーちょっと気になっちゃうかも｣


｢・・・・・・食べるか？｣


｢景吾？｣


｢お前が食いたいなら俺が用意してやるぜ？｣


｢うーん・・・じゃあみんなで食べようｖ｣


｢賛成賛成！！｣


｢今日の晩飯は跡部の家決定やな｣




















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琥珀様へのキリリク夢です。

人魚の涙の番外編で・・・みんなで水族館にお出かけです。

・・・・・・水族館が関係ないような気もしますが・・・見逃してください！！（汗）

そして・・・甘甘度が足りないような・・・管理人的には結構甘めなのですが・・・

何か・・・ナンパネタで引っ張ってしまいました・・・すみません。

でも、食用クラゲって本当にいるんですよね・・・（笑）

琥珀さん、リクエストありがとうございました！

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