* 君を見つめて一体どれくらいの時が経ったと思う? *
「はぁ・・・やっぱりキレイー」
潮岬の岩がごつごつしてるところで眠っている知盛。
よく寝れるよねぇ・・・ごつごつしてるのに。
っていうかやっぱり綺麗だよね・・・知盛。
女としてちょっとムカつくー・・・
「よし、もうちょっと近づいてみて・・・」
もしかしたらびっくりするかもしれないし。
びっくりした知盛の顔見たいし。
「クッ・・・大胆なお嬢さんだな・・・」
「と、知盛?!何で起きてるの?!」
「殺気立っているお嬢さんの気配を感じたからな・・・」
「別に殺気なんて立ててないし・・・」
「おや?お嬢さんは俺を殺しに来たのではないのか?」
「違うに決まってるでしょ!」
「・・・何故だ?」
「え?」
「俺はお前の敵だろう?」
「・・・・・・」
確かにそうだ。
知盛は私の敵。
戦う相手・・・
「でも・・・今は違う」
「クッ・・・甘いお嬢さんだな」
違う。
私はただ・・・あなたと一緒にいたいだけ。
少しでも長く・・・一緒にいたい。
「そんな隙を見せていると・・・襲われるかもしれないぜ・・・?」
「え?」
「そう・・・例えば・・・俺のように血に餓えた獣にな・・・」
「ちょ、ちょっと知盛・・・?!」
「叫びたいのなら叫べばいいさ・・・お前の優しい幼馴染辺りが助けに来るだろう?」
叫べるはずなんてない。
今のこの状況、知盛に腕を捕まれて・・・そう、押し倒されてる状態。
カナリ顔、近すぎ・・・
綺麗な顔だから見るに耐えれないわけじゃないけど。
ものすごく恥ずかしい・・・!
「クッ・・・一体神子殿は何を考えていらっしゃるのかな?」
「別に・・・ただ、知盛の顔って綺麗だなぁーって思ってただけ」
あえて恥ずかしいって言葉は言わないでおこう。
恥ずかしいとか言っちゃえばそれこそ・・・知盛の思うが侭なような気がするし。
この状況も十分流されてるような気もするけど・・・
「ククッ・・・それにしては顔が赤いようだが?」
「え?!」
「いっそのことこのまま・・・神子殿を奪ってしまうのもまた一興・・・」
君を見つめて一体どれくらいの時が経ったと思う?
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507様からのリクエストで・・・公式主人公、知盛夢。
裏熊野でのあの場面です。
勝手に脚色・・・こんな展開希望なのです。(笑)
しかも中途半端に終了ですみません。
このまま続けば完璧、裏行きです。
だって・・・知盛ってば存在自体が18禁なんだもん。
507さん、リクエストありがとうございましたv
お題配布:Hide and Hair様
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