* 君が好きだというこの気持ちは誰にも奪えはしないから *










「ただいまー」


「あっお帰りなさい、景時さん!」



毎日くり返されるようになったこの会話。

気恥ずかしいような・・・

でも、すごく嬉しいと思ってしまっているのもまた事実で・・・

いつも、ちゃんが笑顔で言ってくれるから・・・

それだけで自分の帰る場所がちゃんの待っていてくれる場所なんだって思える。



「えっと・・・ご飯の用意できてますよ」


「本当?!うわぁー楽しみだなー」


「え?」


ちゃんの手作りなんでしょ?」


「ど、どうしてわかっちゃうんですか?!」


「何となくちゃんが作ってくれたのかなぁーって」



本当はこっそり朔が教えてくれただけ。

ちゃんが俺のために頑張って夕餉を作ってくれたって。

本当は朔からじゃなくてちゃん本人に聞いたほうが感動も大きかったかもしれないけど・・・

やっぱり朔に聞いておいてよかったかな。

だって、そうじゃなかったら嬉しすぎてちゃんのこと思いっきり抱きしめちゃうだろうから。



「・・・・・・美味しくないかもしれませんよ?」


「大丈夫!ちゃんが作ってくれたものなら俺、絶対なんでも残さず食べちゃうよ」


「・・・なんかそれって・・・私の料理の腕信用されてないってことですか?」


「そ、そんなことないよ!!」



・・・俺、墓穴掘った?!

でも、本当なんだよ。

ちゃんが俺のために作ってくれたものなら・・・俺はどんなものでも絶対に残さず食べちゃう。



「ふふ、わかってますよ」


ちゃんひどいよー」


「ひどいのは景時さんですよー!!」



ちゃんと過ごす毎日は楽しい。

本当に、本当に・・・すごく幸せな毎日。



「ごめん、ごめん」


「もうー」


「さっご飯にしよう?」


「はい!」





















「うわぁーこれ美味しいよ!!」


「本当ですか?!」


「うん、すごく美味しい!!」


「よかったー」



この世界に残ることにした私を景時さんは快く迎えてくれて・・・

所謂同棲生活が始まった。

もちろん朔も一緒だけど。

それで今日、お仕事から帰ってくる景時さんのためにご飯を作ることにした。

景時さんが喜んでくれる顔が見たかったから・・・



「俺は幸せ者だよねー」


「え?」


「こんなに美味しいご飯を作ってくれる可愛いお嫁さんがいて!」


「え、え、えぇー?!」



お嫁さん?!

お嫁さんお嫁さんお嫁さんー?!



「・・・ダメだった?」


「だ、ダメじゃないですけど!!!」



だっていきなりだったんだもん、びっくりするよ・・・!!

景時さんのお嫁さんかぁ・・・



「じゃあ改めて・・・俺とずっと一緒にいてくれないかな?」


「・・・・・・ずっと一緒にいてくれなきゃ嫌です」


ちゃん・・・」


「ずっとずっと景時さんと一緒にいたいです」


「じゃあずっと一緒にいよう」


「はい」


「俺の幸せはちゃんが一緒にいてくれること、ちゃんが笑ってくれてることだからさ」


「私の幸せだってそうです、景時さんが一緒にいてくれなかったら幸せじゃないです」


「じゃあこれからもずっと一緒にいようね」


「はい!!」




















君が好きだというこの気持ちは誰にも奪えはしないから





















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迦陵頻伽様からのリクエストで・・・

景時と神子の甘々・・・

十六夜記の景時EDは見てないので・・・ここは敢えて、遙か3ベースに・・・

京でのラブラブプロポーズです。

甘々なのかは正直わかりません・・・ごめんなさい!!

管理人的にはカナリ甘いつもりです・・・

迦陵頻伽さん、リクエストありがとうございました!!


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