*　貴方のようになりたかった　*










｢弁慶さん！｣


｢さん、どうしました？｣


｢これはお薬になりますか？｣


｢・・・・・・残念、それは薬にはなりません｣


｢そうですか・・・｣


｢そんなに悲しそうな顔をしないで下さい｣


｢だって・・・｣



薬草のことを覚えれば役に立てると思った。

大好きな弁慶さんの・・・

彼のようにお薬のこととかに詳しくなれば・・・もっと笑ってくれると思ったのに・・・



｢さんはよく頑張っていますよ｣



そういって優しく頭を撫でてくれる。

弁慶さんはいつもそう。

私の前では笑ってて、でも・・・たまにすごく苦しそうな顔をするの。



｢・・・・・・弁慶さんの役に立ちたいんです・・・｣


｢さん、君は十分僕の役に立ってくれていますよ｣


｢そんなこと・・・ないです・・・｣


｢君がいてくれるだけで・・・僕には十分なんです｣


｢・・・・・・｣


｢だから、笑って下さい？｣


｢・・・・・・｣


｢僕はさんの笑顔があるからこうして生きていられるんですよ｣


｢・・・・・・はい｣


｢薬草を覚えるのはゆっくりでいいですからね？｣


｢・・・はい｣


｢君がもし倒れでもしたらそれこそ・・・僕は気が気でなくなってしまうでしょうからね｣


｢弁慶さん・・・｣


｢でも、もし君が倒れた時は僕がすっと看病して差し上げますよ｣


｢もう、弁慶さんってば・・・｣


｢でも、本当に気をつけて下さいね｣


｢はい・・・弁慶さんも・・・無理はしないで下さいね｣




















貴方のようになりたかった





















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刹那キオ様に捧げます。

２周年記念のお祝い第一弾ですー。

第一弾とあるから第二段、三段・・・とあるかどうかは不明。

とりあえず、管理人のひらめき次第です、全て。

もしよかったらもらってやって下さいー。

刹那ちゃんがどう名前変換するのかわからなかったので・・・

とりあえず、名前変換してお持ち帰り下さい。

刹那ちゃーん！とりあえず、弁慶だよー。


お題配布：銀月迷宮様

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