* 知らない笑顔 *










「敦盛さん発見ー!!」



行く当てもなく、浜辺を歩いていたところで神子に声をかけられた。



「捜してたんですよ!!」



そう言って私に神子が笑顔を向ける。

神子は弁慶殿とかヒノエと一緒にいると思っていたから・・・

まさか、自分を捜してくれているとは思いもしなかった。



「す、すまない・・・」


「あっいいんです!ちゃんと敦盛さん、見つかってくれましたから!」




神子の言葉は本当に優しいものだ。

怨霊である私に対しても・・・

その優しさが変わることはない。



「それで、神子。何故私を捜してくれていたのだ?」


「是非、ご一緒してもらいたい場所があるんです!」


「・・・・・・?」


「あっどこかはまだ教えませんよ!行ってからのお楽しみです♪」


「そ、そうか・・・」



神子はどこに私を連れて行ってくれるのだろうか・・・

少し、楽しみのような気がする。

何よりも、神子が私の傍にいて・・・

笑ってくれていることがすごく嬉しく思う。





















「じゃあ敦盛さん、ここからは目を瞑って下さいね!」


「あぁ・・・」


「あっ安心して下さい。私がちゃんと手を繋いで敦盛さんを誘導しますから!」



神子の手が触れる。

神気が流れ込んでくる・・・

心地良い感覚。

神子の優しさが手を通しても伝わってくる。



「敦盛さん?どうしましたか?」


「い、いや・・・その、何でもない///」


「そうですか?あっもう少しですからね!」





















「ここですー!!」


「ここは・・・」


「すごく綺麗だと思いませんか?」


「あぁ・・・すごく、綺麗だ・・・」



神子に連れて来てもらった場所は一面に広がる花々が咲き乱れる場所。



「ここ見つけたとき、絶対に敦盛さんと一緒に見たいって思ったんです」


「私と・・・一緒に見たいと思ってくれたのか・・・」


「はい・・・迷惑でしたか?」


「迷惑などではない。すごく、嬉しいと思う・・・」


「そう言ってもらえてよかったです!」



神子が笑いかけてくれる。

この笑顔が私だけしか知ることのない笑顔だと・・・

そう思うことは、罪なのだろうか・・・




















知らない笑顔




















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刹那ちゃんのサイト2周年のお祝い第二段。

あちゅくんとのラブラブお花畑です。(笑)

第一弾と同様にお名前を変換して・・・と思ったのですが、お名前変換がありません。

だって神子呼びなんだもん、あちゅくん。

よかったらもらって下さい、刹那ちゃん。


お題配布:銀月迷宮
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