* 宝物 *
「猿回し!いい加減にしやがれ!!」
「それはこっちのセリフだ!」
「いい加減にしなよ〜蛮ちゃんも、士度も!」
「「銀次は黙ってろ!!」」
「ちゃんー」
HonkyTonk内でさっきから続く二人の言い争い。
どちらも引くつもりは無いようだ。
その原因は彼女だ。
「おい!!」
「蛮ちゃん、何?」
「お前はどっちと一緒に行くつもりだ?!」
「どっちって言われても・・・」
「、マドカもマドカの家にいる動物たちもお前に会えることを楽しみにしている」
「マドカちゃんとみんなが?!」
「猿回し!あの嬢ちゃんと動物を使うとはいい度胸だな!」
「フン、俺は真実を述べたまでだ」
この言い争いの原因は”の明日の休みの使い方”。
つまり、蛮とどこかに出かけるか、士度とマドカの家に遊びに行くかである。
「うーん・・・」
「ほら!ちゃん困ってるよ、ふたりとも!!」
「「・・・・・・」」
「私としては・・・ふたりと遊びたいんだけどなぁ・・・」
「「はぁ?」」
の”ふたりと”と言う言葉に疑問を隠せないふたり。
「だからね、私は蛮ちゃんと士度さん、ふたりと一緒に遊びたいの」
「つまり・・・」
「3人で遊びに行きませんか?」
「・・・」
「なぁに?」
「お前、俺たちが何で言い争いになってるのか、わかってんのか?」
「・・・どっちと遊びに行くかでしょ?」
「ならどうしてそんな答えが出るんだ?」
「さっきも言ったとおり、私はふたりと遊びに行きたいの」
もこれだけは譲らない。
大好きなふたりと一緒に大切な休みを過ごす。
「・・・わかった、いいよな、猿回し!」
「ああ、がそうしたいなら、仕方ない」
「じゃあ・・・!!」
「連れて行ってやるぜ、お前の好きなところに」
「俺とと・・・猿回しと一緒にな」
「蛮ちゃん、士度さん!!」
「「・・・・・・」」
の喜ぶ顔を見て、何も言えなくなるふたり。
心なしか顔が少し赤い。
「どうしたの?」
「いや・・・」
「なんでもない」
「変なの、ふたりとも」
「美堂が変なのはいつものことだ」
「何だと!」
「ふ、ふたりとも落ち着いてよ・・・ね?」
火花を散しあうふたりを見てさすがのも止めに入る。
このままふたりが戦いだすとHonkyTonkも崩壊してしまう。
「ねっ明日のこと考えよ!」
「・・・ああ」
「そうだな」
「ふたりが私を楽しませてくれるのを、楽しみにしてるからねv」
の笑顔、それこそが・・・
大切な、大切な・・・宝物。
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月翳透様との相互記念創作です。
蛮vs士度です。
透さん、相互ありがとうございます!!
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