* むりやりなキス *










バンッッ!!

先輩の両腕に腕を掴まれて逃げ道がない。

目の前には・・・いつもと違う梓馬先輩。



「先輩!離して下さい!!」


「どうして?」


「どうしてって・・・!!」


「ちゃんと言ってくれないとわからないよ?」


「どうして・・・」


「どうして?」


「・・・どうして怒ってるんですか?」


「怒ってる?」


「はい」


「俺が?」


「そうです、梓馬先輩がです」


「怒ってないよ、俺は」


「嘘!怒ってます!!」


「どうしてそう断言できるの?」


「だって・・・いつもの先輩ならこんなことしません」


「それはどうかな?」


「絶対にしません!!」


「へぇ・・・じゃあ・・・」


「・・・んっ・・・」



蝕むような深いキス。

角度を変えて何度も何度もその行為を繰り返される。



「せ・・ん・・・ぱ・い・・・!!」


「何?」


「どうして・・・そんなに怒ってるんですか?」


「さっきと同じ質問だな、俺は怒ってない」


「怒ってます、すっごく怒ってます」


「怒ってない」


「無自覚ですか?すごく怒ってるって顔に書いてあるのに・・・」


「残念だけど俺は顔にも出さないし、怒ってもいない」


「怒ってます」


「・・・はそんなに俺を怒らせたいの?」


「違います!!」


「じゃあ何?・・・そんなに俺にキスされたいの?」


「ち、違います!!・・・んっ!!!」



さっきの無理やりなキスとは違う・・・

やさしいキス・・・



「素直なのほうが可愛いよ」


「なっ!!!」


「認めてやるよ」


「え?」


「確かに怒っていたかも知れないな」


「え?!」


「お前のせいだよ」


「どうしてですか?!」


「お前が無防備すぎるから」


「わ、私無防備じゃないです!!」


「無防備だよ」


「どこがですか?!」


「全てが」


「ちゃんと説明してくださいよ〜〜!!」




















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キリ番を踏んでくださった、きよみさんに捧げます。

黒柚木さま・・・

珍しく(?)ブラック度が高めです・・・

・・・タイトルを見て・・・こんな内容しか思いつかなかったのです。

これ以上はダメだよ、なイメージでしょうか・・・?

柚木サマもヒロインちゃんには弱いです、絶対!

ちょっと素直な柚木サマかな??

短い上に、話が纏まってない・・・(涙)

場所は・・・練習室かな〜・・・密室ですし。

きよみさん、リクエストありがとうございました!!


お題配布:またあした。
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