* 恐怖の柚木様宅訪問 *
「せんぱーい、本気ですか?」
「本気に決まってるだろ」
「でもですね・・・何故柚木様宅に私が行かなきゃいけないんですか?」
「お前を招待しろと言われてね」
「・・・ちなみに誰にですか?」
「俺の妹」
「妹?!先輩って妹さんまでいたの?!」
「言わなかったかな?」
「うーん・・・私は自分の記憶力に自信がないのでわかりません」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「とりあえず、放課後迎えに行くから待ってろよ」
「えぇー・・・」
「何か文句ある?」
「あるけど言いません、後が怖いから」
「学習能力があるのかないのかわからないな」
「一応待ってますけど、あまり目立つような行動はしないで下さいね」
柚木様は存在自体が目立ってるけど。
そこはあえて言わないことにしておきましょう。
「ー柚木先輩が来てるよ」
「そうねぇ・・・・・・」
カナリの騒ぎになってます。
やっぱり柚木様に目立たないように・・・というのは無駄だったのね。
「デート?」
「ううん・・・恐怖の柚木様宅訪問」
「え?なんで恐怖なの?!」
「柚木様のお家だからよ」
もしも、柚木様の妹さんが柚木様のような性格だったらどうしよう。
兄妹揃って私を玩具にしようとするとか・・・考えるだけで恐怖ね。
「いいなぁー何か柚木先輩のお家ってすごそうだよね!」
「うん、池とかあるとか言ってたような言ってなかったようなだし」
「絶対感想聞かせてよね!」
「はいはい、生きて帰って来られたらね」
「さん、約束通り迎えに来たよ」
「約束通りではないと想いますけど・・・・・・まぁいいです、バイバイ」
「バイバイ!」
「あー・・・来ちゃった・・・」
「早く来い」
「せんぱーい、具合が悪くなってきたので帰りたいです」
「大丈夫?それなら家で休んでいくといいよ」
「あっ!夕食のお買い物してなかったんです、帰らなきゃ!」
「大丈夫だよ、夕食なら家で食べていけばいいから」
白柚木様の笑顔!
なのに、なのに・・・私には黒柚木様の笑顔に見えます!
「・・・・・・」
「他に言うことはないの?」
「はぁ・・・私の負けっぽいです」
「お前が俺に勝てるはずがないだろ」
「梓馬お兄様!!」
「雅、さんが来てくれたよ」
「まぁ!あなたが梓馬お兄様の恋人ですのね!」
「えっと・・・一応そうなるのでしょうか・・・・・・?」
柚木様妹登場!
うわぁ・・・・・・さすが柚木家の血だぁ美少女ー。
「どうして疑問系なのかな?」
「うーん・・・・・・とりあえず、初めまして、です」
「柚木雅ですわ!お義姉様!」
お義姉様?!
義理の姉と書いてお義姉様ですか?!
っというか・・・・・・柚木様妹はブラックじゃない?豹変しない?
「えっと・・・雅ちゃん?どうして私をこのお家に招待してくれたの?」
「梓馬お兄様の恋人に是非お逢いしたかったのです。
お兄様から女性のお話を聞いたのはあなたが初めてでした、だから梓馬お兄様にお願いしましたの!」
「・・・・・・梓馬先輩、雅ちゃんに何を言ったんですか?」
「僕はただ”大切な女の子”の話をしただけだよ」
大切じゃなくて玩具の間違いでは?
玩具な女の子じゃ・・・・
「お兄様が大切な方と仰っている意味がわかりましたわ」
「雅もさんのことが気に入ったみたいだね」
「えぇ、もちろんですわ!」
「さん、これからも仲良くしてくれると嬉しいな」
「お義姉様!是非、私とも仲良くして下さいませ!」
・・・・・・やっぱり玩具決定なのでしょうか?
恐るべし、柚木家。
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梗海様からのリクの・・・・・・純愛遊戯で柚木宅訪問でご家族とご対面・・・です。
すみません、前置きが長くて、長くて・・・しかも・・・妹さんしか出てきてない!!
リクに適っている自信もなくて・・・ごめんなさい!
妹さんの口調とか性格とか・・・実はよくわかってなかったりします、すみません。
梗海さん、リクエストありがとう御座いました!
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