* 屋上にて *










日差しが暖かいなぁ〜なんて思って、次の時間はお昼休みなので屋上でのんびりしていたら・・・

(世間一般にはこれをサボリと言うそうです)

有りえない人物が来られました。



「うわぁ・・・柚木梓馬がいる・・・」


「その言い方はひどいと思うよ、“さん”」


「・・・気持ち悪い」


「仮にも僕は先輩だよ?」


「・・・わかりましたよぉ〜こんにちは、柚木先輩」



にっこり作り笑顔で言ってみる。

対する柚木梓馬(先輩)の笑顔が怖い・・・



「優等生の柚木先輩がどうしてこんなところに?」



ちなみに今は授業の真っ只中。

優等生の学院の貴公子様が目の前にいるなんて可笑しい。



「君の姿が見えてね」


「・・・先輩かなり視力良いんですね、妖怪並みに」


「お褒めに与り光栄だよ」


「・・・誉めてない、それと、その言葉遣いやめて」



妙に寒気がします。

似非の笑顔は嫌いです。



「物好きだな、お前」


「はぁ?」


「お前くらいだよ、俺にそんなこと言うのは」


「だって本性知ってしまいましたしね〜」


「いい暇つぶしになるよ、お前といるのは」


「暇つぶし?!」


「そう、暇つぶし」


「・・・じゃあ私も柚木先輩を暇つぶしの相手にすることにします」



少なくとも、今、この時は。

だって授業なんてつまらない、屋上でのんびりしているほうがよほどマシ。

それに柚木先輩がつくならなおのこと。



「そういえば、いいんですか、優等生さん?」


「何が?」


「屋上でサボってて」


「ああ、それなら大丈夫だよ、うまく言ってあるからね」


「うわぁ〜騙された皆さんが可哀想」


「騙されるほうが悪いんだよ」


「・・・私もこれからそうやってサボろうかな〜・・・」


「お前には無理だよ、すぐ顔に出る」


「・・・そうかな?」


「ああ」



そんなに顔に出てるのかな・・・?

あまり言われたことないな〜そんなこと・・・



「真面目に勉強しろよ」


「・・・嫌です」


「どうして?」


「つまらないから」


「確かに、つまらないな」


「先輩も・・・?」


「でも、授業は受けろよ」


「どうして?」


「・・・俺が心配だから」


「心配?」


「ああ、可愛い後輩が落第するんじゃないかと思ってな」


「しませんよ・・・それも楽しいかもしれませんが」


「お前バカ?」


「バカとは何、バカとは!」


「お前がバカだからバカって言ってやってるんだぜ?」


「どうしてですか?!」


「お前が月森くんや土浦くんを”先輩”って呼べるとは思わないからな」


「ふぇ?」


「お前が落第すれば彼らは”先輩”だよ」


「うわぁ〜それは嫌」



月森先輩v

土浦先輩v

って呼ぶのは嫌・・・なんか変な感じ。



「なら真面目に受けろよ、授業」


「うーん・・・」


「悩むな」


「だって・・・じゃあ柚木先輩が授業してよ」


「はぁ?」


「うん、それなら楽しそう」


「面倒はごめんだね」


「だって先輩は私の暇つぶしでもあるんですからv」



チャイムの後、柚木先輩とお昼を食べ。(何故?!)

そのまま教室まで連れて行かれました。

しかもにっこり笑顔で「授業に出ろ」と言われました。

さすがにあの笑顔には敵わないので、午後の授業は真面目に・・・受けながらも、柚木先輩にメールを打ってみました。

だって自習だったんだもん。

でも、先輩もメール返してくれたし、やっぱり柚木先輩はいい暇つぶしです。




















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梗海様からのリクで・・・

不良少女と柚木サマ(黒)・・・

煙草はやっぱり体に悪いのでやめました。

柚木サマの前でもタメ口・・・

柚木サマと対等に言い合える女の子(香穂子ちゃん?)です。

梗海さん、リクエストありがとうございました!
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