*　停電した夜のキス　*










・・・真っ暗・・・

いわゆる停電というヤツだ。



｢きゃぁ！！！」


｢、大丈夫？」


｢先輩〜どこですか？？」


｢暗くて見えないな｣


｢うーん・・・先輩手、伸ばしてください｣


｢はいはい｣



伸ばした手に何かが当たる。

・・・あたたかい。



｢あっ！これ、先輩？」


｢俺以外に誰もいないだろ｣


｢ですよね、手、繋いでもいいですか？」


｢どうぞ、お姫さま｣


｢わぁ〜い｣


｢しかし・・・光がつかないな｣


｢どうしてでしょう？」


｢さぁな｣


｢ブレーカー（？）とか見てきたほうがいいですよね？！」


｢・・・お前にわかるの？」


｢さっぱりです｣


｢なら動くな｣


｢でも・・・｣


｢もしかして・・・怖いの？」


｢そ、そ、そんなことないです！！！///」


｢図星、か｣


｢ち、違います！！」


｢こんなに震えてるのに・・・？」


｢うぅ・・・」


｢悪かった、苛めるつもりはなかったんだよ｣


｢先輩・・・」


｢まだ怖い？」


｢・・・はい｣


｢一人で身を震わせるか、俺に抱きしめられるか・・・どちらがいい？」


｢え？！」


｢もう一度言おうか？」


｢お願いします｣



耳の錯覚だよね。

先輩がそんなこと言うはずない。



｢一人で身を震わせるか、俺に抱きしめられるか・・・好きなほうを選んで｣


｢・・・後者｣


｢クス、ちゃんと言えよ｣


｢抱きしめて・・・欲しいです｣


｢誰に？」


｢先輩に・・・///」


｢喜んで｣



ぎゅっと抱きしめてくれる。

そんな先輩が大好き。



｢・・・まだ怖い？」


｢・・・ちょっとだけ・・・」


｢じゃあ目を瞑っていろ。いいね？」


｢はい｣



たくさん落とされるキスの雨。

甘い、甘いキスの雨・・・



｢まだ怖い？」


｢・・・怖くないです｣



貴方がそばにいてくれるから・・・




















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キリ番を踏んでくださった晴菜さまに捧げます。

柚木サマ（黒）の甘々です・・・。

・・・甘いですか？

柚木サマも黒くないような・・・（汗）

すみません！！！

停電って怖いですよね〜

優しい柚木サマが書きたかったんです。

晴菜さん、リクエストありがとうございました！！


お題配布：またあした。様

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