* とまどい *
困った・・・
非常に拙い状態・・・のような気がする。
家の前には一台の高級車+人(柚木梓馬先輩)と・・・
一台の自転車+人(土浦梁太郎くん)・・・
「よし、裏口から逃げよう」
あっダメだ・・・裏口なんてない。
突然暴風が吹いて二人を吹き飛ばしてくれたらどんなに楽か・・・
「ーお迎えが来てくれているわよー」
「はーい!」
「車の彼と自転車の彼、どっちが彼氏なの?二人とも美青年でお母さんドキドキしちゃったv」
なんていう母の呑気な言葉。
確かに・・・梓馬先輩も梁太郎くんも美青年だよ、うん、それは納得。
「よし、強行突破決定」
ここで立ち止まってたら遅刻決定。
それは嫌。
「おはようございますーさよーならー」
「待てよ、」
「待ってくれないかな、さん」
「いーえ!待ちません!」
よし、突破成功・・・のはずなのに・・・
見事に両手を捕まれました。
ちなみに右に梁太郎くん、左に梓馬先輩。
これでは逃げれない。
「あのー離していただけません?」
「嫌だね」
「土浦くんもこう言っていることだしね?」
「遅刻しちゃいそうなんですけどー?」
「大丈夫だよ、さんが遅刻しないように車で迎えに来たんだからね」
「チャリで走れば何とかなるだろ?」
「「「・・・・・・」」」
このパターンは非常に拙い?
「土浦くん、朝から自転車だと疲れてしまわないかな?さんが」
「車の方が気疲れしそうじゃないですか?が」
「「・・・・・・」」
「さん」
「は、はい!」
「俺か、柚木先輩か好きなほう選べよ。それでいいですよね?柚木先輩」
「うん、さんに選んでもらう方がいいからね」
「無理無理!絶対無理!!」
「「・・・・・・」」
「選ぶなんて無理です、出来ません」
「困ったね、土浦くん」
「そうですね、柚木先輩」
「あー!」
「今度は何だ?」
「どうしたの?さん」
「あのですね・・・ものすごーく時間がヤバそうなんですけど・・・?」
時計を見てみれば指している時間は8時10分。
家から学校までは約20分。
カナリギリギリ・・・?
「仕方ないね。二人とも車にどうぞ」
「「え?」」
「後輩二人に遅刻させるわけにはいかないからね」
「俺チャリで行きますからいいですよ」
「そうはいかないよ」
「・・・どうしてですか?」
「さんは選べないといったからね、それならこの方法が一番じゃないかな?」
「お優しいですね、柚木先輩」
「ありがとうございます!梓馬先輩!」
「君のその笑顔が見れてよかったよ、さん」
「え・・・///」
「柚木先輩、をからかうのは止めてくれませんか」
「僕は本心を言ったまでだよ」
「梓馬先輩!梁太郎くん!早く行きましょう!!遅刻しちゃう!!」
とまどい
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夏様からのリクエストで・・・
香穂子ちゃん設定で、梓馬先輩vs土浦くん。
見事に微妙なvsに・・・
しかも中途半端でごめんなさい、どちらかを選ぶなんて出来なくて・・・(汗)
夏さん、リクエストありがとうございました。
お題配布:なんでも100のお題様
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