*　好きだということ　*











君の音色は心地よくて。

俺の中に真っ直ぐに響く。



｢・・・｣


｢あれ？蓮くん？どうしたの？｣


｢君の音を聴かせてもらえないだろうか？｣


｢弾いていいの？！｣


｢ああ｣


｢嬉しい！蓮くんに聴いてもらいたかったの！｣


｢それならよかった・・・｣


｢何がいい？・・・ってレパートリー少ないけど・・・｣


｢感傷的なワルツを｣


｢了解！あっ解釈は？｣


｢身を捧げる解釈で頼む｣


｢わかった♪では、、弾きます！｣










〜♪










｢・・・ありがとう。やはり君の解釈が俺は好きだな｣


｢どういたしまして。蓮くんにそう言ってもらえると嬉しい｣


｢・・・・・・｣


｢・・・・・・｣


｢・・・ねぇ、蓮くんの演奏聴きたいなぁ｣


｢俺の演奏を？｣


｢うん、聴きたい・・・ダメ？｣


｢君が聴きたいのなら・・・｣


｢やったｖ・・・リクエストしてもいい？｣


｢俺が弾ける曲であれば｣


｢じゃあね・・・ロマンス第一番｣


｢・・・好きなのか？｣


｢うん、好き・・・でもうまく弾けなくて。蓮くんの演奏聴いたら少しは変わるかなぁって思って・・・ごめんね｣


｢いや、構わない｣


｢ありがとう｣










〜♪










｢・・・やっぱりすごい・・・好きだなぁ・・・蓮くんのヴァイオリン｣


｢・・・・・・｣


｢弾いてくれてありがとう、蓮くん！｣


｢君が喜んでくれるならそれでいい｣


｢蓮くん音はね、私の心にすごく響くの｣


｢君の心にか？｣


｢うん、すごく好き・・・｣


｢ありがとう、｣


｢・・・私の音は？｣


｢・・・？｣


｢私の音は・・・蓮くんに届いてる？｣


｢君の音は・・・俺に届いている・・・｣



の音色は確かに俺の心に届いている。



｢本当？！｣


｢ああ｣


｢よかった・・・｣



彼女の・・・の喜ぶ顔をいつでも見ていたいと思った。

初めて想うこの気持ち。



｢蓮くん？どうしたの？｣


｢いや、少し考えごとをしていただけだ｣


｢悩み事？私に出来ることある？｣


｢たいしたことじゃないんだ、だから君は気にしないでくれ｣


｢・・・そう？悩みすぎはダメだよ！｣


｢気をつける｣


｢うん、気をつけてね！｣


｢・・・もしよければ・・・今日、一緒に帰らないか？｣


｢いいの？｣


｢訊いているのは俺のほうだが・・・｣


｢あっそうだね！うん、もちろん！｣


｢・・・ありがとう｣










いつか君に伝えよう。

この想いを・・・

君が好きだということを。



















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kyumiさまに捧げます。

｢恋に気づく蓮くん｣です。

・・・どうなんでしょう、これ。

最後の言葉はリクを頂いた瞬間に思いついたものです。

恋に気づく・・・と言うのでしょうか、これ。

リクに適っていなかったらすみません！！！

そして、いつもながらの駄文で本当に申し訳御座いません！！！

kyumiさん、リクエストありがとうございました！！

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