* いつかまた… *











〜♪





・・・トランペット・・・か。

火原、ではないな・・・

ただ、初めて聴いたような伸びやかな音色。

簡単に言ってしまえば巧い。

だが・・・それだけでは、ない・・・そんな音色。



「うーんっやっぱり外はいいなぁー」


「・・・普通科?」


「え?」



まさか、普通科の人間だとは思わなかった。

普通科で音楽やってる奴もまぁいるが・・・

それでも、やはり珍しいと思ってしまうのが普通で・・・



「あっ金澤先生ですよね?」


「俺を知っているのか?」


「はい!」



まぁ・・・俺も音楽教師だし、知ってる奴がいてもおかしくはないか・・・

しかし、普通科でトランペット奏者・・・とは、有名になっていてもおかしくないはずだが・・・



「金澤先生?」


「あ、あぁ。すまん」


「あの・・・一応内緒にしていてくださいね?」


「・・・?」


「トランペットのことです」


「あーどうしてだ?お前さんなかなか出来るようだし・・・」


「え?!そ、そんな!!私なんて全然まだまだで・・・!」



思い切り否定する姿は・・・なかなか笑える。

さっきの、トランペットを吹いている時の堂々とした表情とは打って変わっての表情。



「お前さんの音色は・・・」


「え?」


「いや、何でもない」


「・・・?」


「それよりも、お前さん、名前は?」


「あっです。


・・・か」


「あっもうこんな時間!香穂子と待ち合わせの時間・・・!」


「・・・日野か?」


「はい、あっそっか金澤先生ってコンクール担当でしたね」


「日野と友達なのか?」


「はい!香穂子とは同じクラスで・・・一緒に合奏したりするんです」


「そうか」


「じゃあ私行きますね!」


「おー」


「さよなら、金澤先生!」


「・・・


「はい?」


「その、何だ・・・また機会があれば聴かせてくれ」


「え?」


「トランペット」


「あっ・・・・・・は、はい!」



ただ単に、もう一度聴きたいと思った音色。

真っ直ぐ前に進んでいる音色。

心地よい、音色・・・

だから、いつか・・・また、機会があれば・・・




















いつかまた…





















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湊様からのリクエストで・・・

湊さんのサイトのヒロインさん設定で金澤先生が主人公さんに興味を持つ・・・みたいなお話です。

湊さんのサイトでお話を読ませていただいてヒロインさんしっかり堪能させていただいたのですが・・・

すみません、ヒロインさん、湊さんのイメージと合っている自信が・・・(汗)

コラボレーション、嬉しかったですvv

リクエスト、ありがとうございました。

お題配布:なんでも100のお題
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