* 恋をする *
恋する女の子は可愛い・・・
「なぁ、柚木」
「何かな?」
「最近、ちゃん可愛くなったよね?!」
「さん?」
「うん!ちゃんいつも可愛いと思うんだけど、最近とくに可愛くなったなぁ・・・って!」
「・・・恋をしているんじゃないかな?」
「えっ?!」
「ほら、恋をしている女の子は可愛くなるってよく言うよね?」
「じゃあ、ちゃん恋してるんだ・・・」
「さぁ、そうと決まったわけじゃないけど、その可能性もあると思うよ」
「そっか・・・」
「火原はさんのことが好きなんだね」
「な///何でわかったの・・・柚木」
「君を見ていればわかるよ」
「そうなんだ・・・じゃあもしかしてちゃんも気付いてるかな・・・」
「さんは気づいてないと思うよ」
「そうかな〜?」
「彼女も結構鈍感だからね」
「でも気になるな〜ちゃんの恋の相手」
「聞いてみればいいんじゃないかい?」
「えっでも・・・」
「案外いい話が聞けるかもしれないよ」
「・・・そうだね、俺聞いてみるよ!!」
「鈍感な奴ら」
走っていく火原を見送りながら、柚木がひとりこう呟いたのを知る人はいない。
「ちゃん、やっと見つけた!!」
「あれ?和樹先輩?どうしたんですか?」
「俺ね、ちゃんを探してたんだ!」
「私を、ですか?」
「そう、ちゃんを!」
「・・・何か御用ですか?」
「えっとね・・・あっでも、聞いちゃ悪いかも・・・」
「え?」
「ごめん、やっぱり今のなしにして!!」
「・・・気になります!!」
「あ〜う〜でもなぁ・・・」
「和樹先輩!」
「・・・分かった、言うよ!」
「はいっ!」
「あのさ・・・ちゃん・・・その・・・恋してるの?」
「・・・///!!!」
「ちゃん?」
「・・・どうして・・・」
「え?」
「・・・どうして分かっちゃったんですか・・・?///」
「ちゃんが・・・いつもより増して可愛くなったから・・・」
「///」
「・・・俺、ずっとちゃんのこと見てたから・・・」
「え?!」
「あっ・・・///」
「・・・それってどういう意味ですか?」
「えっと・・・その〜・・・俺、ちゃんのこと好きなんだ!!」
「!!!」
「ちゃんの恋の相手が俺だったら嬉しいな〜・・・って・・・」
「・・・」
「あっごめんね、俺ばっかり喋って・・・」
「あ、あの!・・・私・・・私・・・和樹先輩のこと、好きです」
「え?!」
「和樹先輩が・・・大好きです」
恋をする。
今まではひとりで・・・
これからは、2人で・・・恋をする。
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キリ番を踏んでくださった麻月様に捧げます。
火原先輩・・・です。
ちょっと柚木先輩が出張っていますが・・・(汗)
麻月さん、リクエストありがとうございました!!
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