* 彼等の・・・答え *










ちゃーん!!」


「景時さん?」


「何?景時も姫君に用なわけ?」


「うん、大切な用なんだ〜」


「そっか・・・じゃあ俺は先に戻ってるよ」


「ありがとね〜」



ヒノエくんと話をしながら歩いていると声をかけられた。

声の主は景時さん。



「うん、いい顔してるね〜」


「え?」


「ほら、俺たち答えを待ってもらっちゃったでしょ?それで余計にちゃんを考えさせちゃったかな〜って思って」


「・・・・・・」


「でも、ちゃん今すごくいい顔してるよ」


「そう、ですか・・・?」


「俺の答えを訊いたらもっといい顔してくれるかな?」


「・・・答え、訊かせてくれますか?」


「うん、協力するよ・・・俺も」


「いいんですか・・・?」


「俺も決めたからね〜」


「ありがとう、ございます・・・・・・」


「本当に、俺の協力が必要?」


「もちろんです」


「じゃあ俺も張り切っちゃおうかな〜」



ねぇ応龍。

きっとみんなが幸せになれる世界になるよね・・・・・・?



「さっ和議を成功させるためにはまず熊野川の怪奇現象を何とかしなきゃね〜」


「そうですね、大丈夫ですよ・・・みんなで力を合わせれば」


「そうだよね〜!」


「戻りましょうか、みんなのところへ」


「御意〜」





















それから景時さんと宿に戻って、みんなで熊野川に行った。

私の知っている運命通り・・・熊野川の氾濫の原因は上流の方にある。

それがわかった私たちは熊野川の上流へ向かった。



「そなたはあの時の舞姫ではないか!」


「あ・・・法皇様、お久し振りですね」


「そなたたちが熊野川の怪奇を解決してくれるのか?」


「はい、我らにお任せ下さい」


「頼もしい限りじゃな。しかし・・・珍しい組み合わせであるな」



・・・確かに・・・・・・

平家の還内府である将臣くん。

源氏の鎌倉殿の弟である九郎さん。

そして・・・熊野の別当であるヒノエくん・・・・・・

確かに珍しい組み合わせだよね・・・八葉ってすごいわ、やっぱり。



「だからこそ、誰も出来ないと思っていたことも出来るんですよ」


「ほう・・・舞姫は何か考えているようじゃな」


「はい。でも・・・まずは熊野川の怪奇ですね」



熊野川の怪奇をどうにかしなくちゃ本宮大社にも進めないですしね。

とりあえず後白河院との話はここまでにして・・・熊野川に足を進めることになった。





















「で、お前らこの後どうするんだ?」



熊野川の怨霊も封印できたあとに将臣くんが言った言葉。

和議を結ぶためにはみんなに話し合ってもらわなきゃいけない。

いっそのこと、私の知っていることを全て明かしてみましょうか。



「とりあえず本宮大社へかな?」


「まぁそれは俺もだけどな」


「じゃあ一緒に行こう?」


「あー・・・それは無理だな」


「ううん、ダメじゃないよ?」


「・・・・・・、お前はわかってるだろ?」


「わかってるからこそ、言ってるの」



福原事変が起こるのは熊野参詣が終わってすぐのはず。

政子さんが結ぼうとしている偽の和議・・・それを本当の和議にするためには今、話をするしかない。

ゲームでは望美ちゃんが将臣くんに書状を送ったりしていたけど・・・

でも、ここに彼はちゃんといるんだから・・・一緒に話をした方がいいと思うの。



「立ち話はなんだからね、とりあえず本宮に来いよ」


「ヒノエくん・・・」



ヒノエくんに言われるまま私たちは本宮大社に行くことになった。

まだ困った顔をしている将臣くんを促しながら。



「私の知っていることも全部明かすから、ね?」



この世界がゲームだということ以外は・・・・・・

全部私の知っていることも明かしましょう。




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