* 懐かしい音楽にあの時を思い出した *











「うぉ?!」



なんか、いる。

人間。

しかも、明らか年上。

黒髪で短髪でスーツ!

紘センセとは全く正反対な感じ!



「あのー生きてますかー?」


「・・・・・・」



あ、起きた。

明らか不機嫌MAX!

逃げていいかな?

寧ろ逃げるべきかな?



「おーい、かー?」


「うわぁ?!」



逃げる作戦、失敗に終わりそうです。

完璧に目が覚醒してます、目の前にいる人。

全部紘センセのせいです。



「金澤さん」


「おー吉羅と一緒か」


「・・・誰?」


「・・・お前さん、知らずに一緒にいたのか?」


、一緒にいたわけじゃないですー」



歩いてたら寝てる人に遭遇ってパターンです。

つまり、が勇者だとしたらこの人は町人Aって感じです。



「金澤さん、・・・彼女は?」





「・・・、ですか?」


「そうですーあのです。ですー」





の名前。

知ってる人は知ってる名前。



「・・・・・・」


ーあんまり吉羅をいじめてやるなよー」


、いじめてませんー」



っていうか、この人誰?

吉羅サン?

どっかで聞いたような・・・聞いてないような・・・



「あー、こいつは吉羅暁彦。アレだ、理事長様」


「あー星奏分割するって言った人」



で、そうさせない為に香穂ちゃんたちが頑張ってる。

ある意味この人は悪役な人。

まぁ・・・この人にも色々あるんだろうけど。



「香穂ちゃんは頑張る子だから」



そのために毎日、毎日いっぱい練習してる。

は見てるから。



「・・・・・・」


「センセ、、行くね」


「あぁ、気をつけろよー」


「はーい。ばいばい。吉羅サン、紘センセ」





















「金澤さん、彼女は・・・」


「お前さんが思ってる通りだよ」


「・・・そう、ですか」



つまり、あのだと・・・

海外を中心に名を馳せている財閥。

この学院もの融資を受けている。



の障壁は厳しいぞー・・・俺を含めてな」


「いいんですか?教師が」


「まっ気にするな」


「・・・・・・」


「さーって、俺も準備室に帰るとするか。お前さんも頑張れよー」


「・・・・・・」


「あ、そうだ。あいつをとして見てやるなよ」


「・・・・・・」


「じゃあな、吉羅」



ヒラヒラと手を振り、去っていく金澤さん。




















、か・・・」



懐かしい名前・・・だな。






















懐かしい音楽にあの時を思い出した




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