* 夢の中ならもう一度やり直せたかもしれない *
「ねぇー誠人クン」
「何?」
「ベット、狭い?」
「ん、別に」
バンッ!
「あっ誠人クン、猫ちゃんが部屋に潜り込んできたよ」
「本当だねぇー」
「俺は猫じゃねぇ!!!」
「時任、どーしたの?」
「・・・別に!!」
「もうー稔クン淋しがり屋サンなんだからー」
枕持参で誠人クンのお部屋に登場の猫ちゃん、基、稔クン。
で、誠人クンのベットに潜り込んできます。
ちょっと待って、このベットで三人は狭くないですか?
「うわ、ギリギリ」
「結構寝れるもんだねぇー」
「狭っ!」
「稔クンのせいでしょー狭いのは」
「・・・・・・」
って言うか、デカイ男二人に挟まれてる私、かなり小さくなってるんですけど?
まず、ある意味この状況がダメだよね。
右に稔クン、左に誠人クン、真ん中に私。
まぁ私は別にどうでもいいけど。
「沙織チャン、ちゃんと眠れてるかな?」
「大丈夫じゃない?」
「そうだって!の部屋の布団超ふかふかだし」
「オヒメサマベットだしねー」
「誠人クンが買ってくれた天蓋つきだもん、素敵でしょ?」
誠人クンが買ってくれました、素敵ベット。
やー誠人クンお金持ちだねぇ・・・
天蓋つきのオヒメサマベットって結構な値段するんだよ?
ちょっと鵠サンのところで遊んでて、帰ってきたらおいてあってびっくりだったよ。
「チャンはウチのオヒメサマだからねー」
「俺、オヒメサマって言うより女王様って気がするんだけど?」
「うわぁー稔クンひどい。私、鞭なんて振り回してないって」
「そーじゃなくて!!」
「チャンが鞭振り回してる姿見てみたいなー」
「久保ちゃんも乗るなって!!」
「えー時任も見たいでショ?」
「見たくねぇ!!って言うか、やられるの俺じゃん!!」
「あー確かに。誠人クンに鞭打ち出来ないし」
「よかったねー時任」
「よくない!俺は寝る!!」
「もうー拗ねないでよ、稔クン」
「拗ねてねぇ!!」
「誠人クン、稔クンが反抗期だよ」
「だね、明日本でも買ってこようか」
「そうだねー反抗期の息子もしくは猫への接し方系の本で」
「・・・も久保ちゃんも寝ろ!!」
夢の中ならもう一度やり直せたかもしれない
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