* おやつはなぁに *
「ん?」
電話、珍しいー・・・
しかも発信者が真田サン、だなんて。
「もしもしー」
「、元気かね?」
「はーい、元気デース」
「少し頼まれて欲しいことがあるんだが・・・」
「えぇー面倒デス」
「・・・・・・」
怒ったかな?
怒っちゃったかな?
「・・・・・・好きな店のケーキをたくさん食べさせてあげよう」
「乗った」
真田サン、流石。
私の弱い所がちゃんとわかってるんですね。
好きなお店のケーキ食べ放題・・・
いっぱい買ってもらってお持ち帰りにしてもらって誠人クンと稔クンと食べよう。
「相変わらず君はケーキに弱いな」
「ケーキだけじゃなくて甘いもの全般に弱いデス」
「自分でも買えるだろう?」
「買ってもらうほうが美味しいじゃないですか」
そりゃ、ブラックカードもらっちゃったから買いたい放題だけど・・・
やっぱり美味しいものは買ってもらうほうが好き。
食べ物だけじゃないお洋服もそう。
「で、真田サン。お仕事は?」
「今から君の好きなケーキ屋に来てくれればいい」
「・・・了解シマシタ」
さて、じゃあ好きなケーキ屋さんに向かうとしますか。
・・・・・・私が思ってるケーキ屋さんと真田サンが思ってるケーキ屋さんが違う場合は真田サンが悪いということで。
「・・・・・・真田サン」
「何かね?」
「その格好でケーキ屋さんは非常に可笑しいと思われマス」
「そうかね?」
だって黒スーツにサングラス。
そりゃ・・・お仕事柄顔出せないのかもしれないけど。
ケーキ屋さんには似合いません。
「まぁいいですけど。で、お仕事は?」
「たまには君と二人でケーキを食べると言うのも悪くないと思ってね」
「・・・なんですか、それ」
つまり、真田サンとケーキを食べることがお仕事デスか?
それはそれは非常に素晴らしいお仕事デスね。
「最近はどうだい?」
「最近は・・・とっても面白おかしく毎日を送ってますよ」
「ほう・・・」
「でも、真田サンには教えてあげない」
だっていろいろ調べてて知ってるだろうし。
誠人クンのことも稔クンのことも。
怖い人だよねぇー真田サンって。
「淋しいことを言ってくれるね、」
「だって真田サンだもん」
「ケーキ、持って帰るかい?」
「ん、買って下さいね?」
「あぁ、約束だからね」
「じゃあ・・・あそこのケースにあるの全部一種類ずつ買って下さい。ホール以外で」
ショーケースの中には種類豊富なケーキ。
全部買って帰りましょう。
って言うか、買ってもらいましょう。
結構たくさんあるけど・・・まぁどうにかなるでしょう。
「ただいまー」
「「お帰り」」
「はい、お土産」
「あぁー!!それってアレじゃん、メッチャ高級なケーキ屋」
「そう、買ってもらっちゃったv素敵なオジサマにv」
「チャン、援助交際はダメだよ?」
「はぁーい」
・・・真田サンとケーキ屋さんってある意味援助交際だったかも?
まぁいっか。
「食っていい?」
「うん、稔クンと誠人クンにお土産だから」
「やりぃ!」
「誠人クンも好きでショ?」
「うん、好き」
「じゃあいっぱい食べてね」
「ん。そういえば・・・チャン、甘い匂するね」
「んー?ケーキ屋さんにいたからじゃない?」
「そーだね」
「久保ちゃん!久保ちゃんどれ喰う?」
「ソレ、苺のヤツ」
おやつはなぁに
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ブラックカード、色々調べたのですが・・・
とりあえず、クレジットカードの最高位らしいので登場させました。
もらえるのかも微妙です。
深くは突っ込まないでください。(礼)
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