* 小さな手に小さな武器を隠し持って *











「外行くけどチャンも行く?」


「んー・・・どうしよっかなぁ・・・」


「留守番なんてつまんねぇだろ?」


「だね」


チャン、一緒に行くなら洋服買ってあげる」


「じゃあ行く」


「あっ久保ちゃんずるぃ!!」


「女の子だけの特権デス」


「わぁーい、お洋服、お洋服」



簡単に言えばは気まぐれ。

猫みたいだって言えば稔クンもでしょ、って返された。

久保ちゃんもなんか笑ってたし。



「今日は何処のブランドがいい?」


「んー・・・・・・何処がいいだろぅ?」



は結構ブランド好き。

ブランドって言っても別にシャネルとかグッチとかそういう海外の高級ブランドじゃないけど。

どっちかって言うと黒とか白とかのゴスロリ系。



「h.NAOTOは?」


「ん、じゃあh.NAOTOにする」



久保ちゃんの提案にあっさり納得。

まぁ確かに、 h.NAOTO 好きだし。

似合ってるって思ってるし、俺も久保ちゃんも。

っていうかー久保ちゃん、に甘すぎじゃん?



「稔クンもお洋服欲しい?」


「別にー」


「買ってあげようか?」


「はぁ?お前なに言って・・・って?!それって・・・」


「じゃぁーん!ブラックカード」


「へぇーチャン良いモン持てるねー」


「いいでしょー使い放題だよ」


「じゃあ自分で買えよ、服」


「えぇーやだ」


「何で?」


「だって・・・買ってもらうほうが嬉しいでしょ?」



あーなるほど。

何となくわかるような気もする。

本当に、何となくだけど・・・



「だから、誠人クン・・・お洋服買ってね?」


「ん、いーよ」



って言うか・・・なんでがブラックカード持ってるんだよ?!

ソコ突っ込もうよ、久保ちゃん・・・

まぁ久保ちゃんも十分金持ちだし・・・いっか。



「私が二人にお洋服プレゼントしてあげるね」


「お揃い?」


「うん、当然」


「マジかよー」


「一昔前のカップルって感じでいいでしょ?」


「俺たち三人なんだけど?」


「いいじゃん、変な関係っぽくて」



「「「・・・・・・」」」



一瞬の沈黙の後、笑い声が部屋中に響き渡る。

そういえば最近ずっと笑ってるんじゃねぇ?

多分、それは、このボケッとした女のせい。



「とりあえず、行こっか?」




















小さな手に小さな武器を隠し持って






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ブラックカード、色々調べたのですが・・・
とりあえず、クレジットカードの最高位らしいので登場させました。
深くは突っ込まないでください。(礼)
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